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中部電力、熊谷組と共同で測定点から音源までの距離を把握できる音カメラを開発
音カメラKYORImo(キョリモ)の開発について
中部電力株式会社(代表取締役社長:水野 明久 本社:愛知県名古屋市東区東新町1番地)は、株式会社熊谷組(取締役社長:大田 弘 本社:東京都新宿区津久戸町2番地1号)と共同で、このたび、従来の音カメラ(注)が保有する音の「見える化」機能に加え、測定点から音源までの距離を把握することができる音カメラ「KYORImo(キョリモ)」を開発しました。
従来の音カメラは、パソコンのディスプレイ上で音の発生方向・大きさ(音圧レベル:dB)・周波数(Hz)を把握することにより、騒音対策や異常音探査に活用することができました。
しかし、2つ以上の音の発生方向が同じ場合、測定結果表示が画面上に重なることから発生源を特定するためには、複数場所からの測定を行うなど、時間を要することがありました。また、河川や山間部、電力設備(充電部)付近などでは、測定場所の移動ができないこともありました。
今回開発した音カメラ「KYORImo」は、これまでの音カメラのマイクロフォン群2組を用い、それらの設置間隔およびそれぞれのマイクロフォン群から得られる発生方向(水平角度)のデータから三角測量の原理により、測定点から音源までの水平投影距離をリアルタイムで表示することを可能としました。
本開発品を利用することにより、異常音等の発生位置の情報を容易に把握することが可能となり、機器の点検や補修の際の作業効率が向上するものと考えております。
今後、本装置の幅広い活用方法を検討してまいります。
(注)2001年6月に、当社が、株式会社熊谷組および山下恭弘信州大学工学部社会開発工学科教授(現信州大学名誉教授)と共同で開発して以降、改良を重ね、2007年3月に「リアルタイム音カメラ」として発表しています。
<別紙>
音カメラ「KYORImo(キョリモ)」の概要
以上