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エーザイ、経口抗凝固剤「ワーファリン顆粒0.2%」を発売
経口抗凝固剤「ワーファリン顆粒0.2%」日本で新発売
エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、12月1日、日本において、経口抗凝固剤「ワーファリン」(一般名:ワルファリンカリウム)の新しい剤形となる「ワーファリン顆粒0.2%」を新発売します。
本剤は、錠剤の服用が困難な患者様も服用が可能であり、投与量の微量調整を行うことができる製剤として、本年7月15日に製造販売承認を取得し、11月28日に薬価収載されました。
「ワーファリン」は、広範な効能・効果を有する経口抗凝固剤であり、海外の大規模臨床試験等においてその有用性が実証されています。特に、心原性脳塞栓症、静脈血栓症などの血栓塞栓症の治療及び予防では、日米欧の診療ガイドラインで第一選択薬となっており、多くの患者様に処方されています。一方、「ワーファリン」は治療域が狭く、他剤との相互作用が多いことが知られており、プロトロンビン時間などの測定による血液凝固能のモニタリングにより、投与量の調節が必要な薬剤です。
このたび新発売する「ワーファリン顆粒0.2%」は、嚥下困難や小児など錠剤の服用が困難な患者様に対して使用可能であり、微量調節もできる製剤となっています。本剤は、成分であるワルファリンカリウムを精密に0.5mg以下の微量に調節することを可能にするとともに、服用ボリュームの適量を確保するため500倍散に設定しています。また、ワルファリンカリウムは光によって分解していく性質を持っていますが、本剤は、顆粒をコーティングするなどの工夫を行うことにより、光安定性を高めた製剤となっています。
当社は、日本において現在約100万人の患者様に「ワーファリン」が投与されていると推計しています。このたび、既存のワーファリン錠0.5mg、1mg、5mgに新たに顆粒剤を加えることにより、より多くの患者様のベネフィット向上に貢献してまいります。
以上
[参考資料として、「ワーファリン顆粒0.2%」の製品概要を添付しています]
※製品概要は添付の関連資料を参照