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富士経済、2011年の清涼飲料市場の調査結果を発表

2011-11-28

夏場の最需要期を経過した2011年の清涼飲料市場の調査結果

−生活水としてミネラルウォーターの需要が急騰−



 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 阿部界 代表取締役)は、今年2回目となる国内の清涼飲料市場の調査を8月から10月にかけて実施した。その結果を報告書「2011年 清涼飲料マーケティング要覧 No.2」にまとめた。この調査では、果実・野菜飲料、炭酸飲料、乳性飲料、嗜好飲料、ミネラルウォーター類、機能性飲料、その他飲料の7分類18品目について、市場の現状を分析し今後を予測した。


◆注目市場
 1.国産ミネラルウォーター類、輸入ミネラルウォーター類

  ・国産品
   2011年見込  前年比
   2,379億円   120.3%

   2012年予測  前年比
   2,308億円   97.0%

  ・輸入品
   2011年見込  前年比
   652億円     107.1%

   2012年予測  前年比
   632億円     96.9%

  2011年は東日本大震災による福島第一原発事故の影響で、東北・関東地区を中心に生活水としてミネラルウォーターの需要が急激に高まった。安全を求める消費者の大量購入が相次ぎ、上期は各社ともに緊急増産体制をとって供給した。 現在でも原発事故は収束しておらず、依然として消費者のミネラルウォーターに対する需要は高い。最需要期である8月は昨年ほどの猛暑でなかったことなどから前年同月比マイナスとなる企業が相次いだが、2011年の通年では上期に緊急増産を行ったことから前年実績を上回ると見られる。特に国産品は全ての企業が生産ラインをフル稼働しており、今年4月の調査では通年で前年比9%程度の増加としたが、それを約11ポイント上回る前年比20.3%の大幅な増加が見込まれる。一方、輸入品に関しては需要期から供給までのタイムラグが影響し、上期が思うようなプラスとはなっていない。緊急輸入したミネラルウォーターの中には在庫がだぶついているものや、投げ売りも見られる。2011年の輸入品は、ほぼ今年4月の調査の通り前年比7.1%増が見込まれる。


 2.ゼロ系飲料

  ・ゼロ系飲料
   2011年見込  前年比
   1,822億円   85.0%

   2012年予測  前年比
   1,750億円   96.0%

  ゼロ系飲料は、糖類、カロリー、脂肪、塩分、カフェインなどをカットしてこれらがゼロであることを訴求した商品を対象としている(従来からある無脂肪乳やブラックコーヒーなど、脂肪や糖類を含んでいないことが当然である商品は対象外)。 市場はサントリー食品インターナショナルの「ペプシネックス」が発売された2006年から急拡大しはじめた。2007年にはコカ・コーラシステムの「コカ・コーラゼロ」をはじめ、各社が追随し、“ゼロ戦争”の様相を呈するほど炭酸飲料、缶コーヒー、スポーツドリンクなどで商品が増加した。炭酸飲料においては、これまで健康志向で炭酸を敬遠していた層も獲得している。 2010年の市場は、多くの新商品が投入されたことから前年比44.5%増となったが、これまで大きかった上位ブランドの伸びは鈍化している。2011年は、5年間続いたゼロ系飲料ブームに陰りが見られるほか、震災の影響から各社がゼロ系以外の基幹ブランドに絞り込んで生産を行ったことから、市場は前年比15.0%減が見込まれる。


 3.乳酸菌飲料・ドリンクヨーグルト

  ・乳酸菌飲料・ドリンクヨーグルト
   2011年見込  前年比
   1,656億円   98.7%

   2012年予測  前年比
   1,666億円   100.6%

  乳酸菌飲料(乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料)とドリンクヨーグルト(発酵乳)は同じ売り場にあることが多いことから、一つのカテゴリーとして市場を分析した。 2010年の市場は、乳酸菌飲料でヤクルト本社「ヤクルト400LT」、日清ヨーク「ピルクル」、森永乳業「マミー」などといった上位ブランドが伸び、ドリンクヨーグルトでヤクルト本社「ミルミル」の復活や明治の新ブランドが発売(「明治ヨーグルトR−1ドリンクタイプ」)されたことから、2年連続でプラス成長となった。 2011年は、ダノンジャパンが乳酸菌飲料「ダノンビオドリンクタイプ」で参入し市場を活性化させたが、東日本大震災やその後の計画停電の影響を受けて生産に支障をきたした商品や販売再開が遅れた商品が多数発生しており、市場はマイナスが見込まれる。ドリンクヨーグルトにおいては計画停電で発酵工程が中断され、発酵ができずに生産休止を余儀なくされた。 乳酸菌やビフィズス菌の整腸作用を訴求するなど、機能性を訴求した商品が市場を活性化させている。今後はこれらの商品が市場を牽引していくと予想される。



※以下、「調査結果の概要」などリリースの詳細は添付の関連資料を参照

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