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ユビキタス、Linux/Android高速起動ソリューションの最新版「QuickBoot R1.2」を発売

2011-10-22

ユビキタス社、Linux/Android高速起動ソリューションの
最新版「Ubiquitous QuickBoot R1.2」を発売

〜 圧縮機能、差分アップデート機能などを強化し、導入、運用がさらに容易に 〜


 株式会社ユビキタス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三原 寛司、以下ユビキタス社)は、Linux/Androidシステムの高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」(ユビキタス クイックブート・以下QuickBoot)のソフトウェア開発キット(SDK)最新版となる「Ubiquitous QuickBoot Release 1.2(以下、QuickBoot R1.2)」を本日10月19日(水)より提供開始することを発表します。

 QuickBootは、ユビキタス社が独自開発した画期的な起動技術のソフトウェア製品です。アプリケーション側で使用しているメモリ量に依存せず、電源オフの状態からわずか数秒での高速起動を実現します。
 Linux/Androidベースの組込み機器は、高機能化とともにシステムサイズが増大し、ますます起動時間が遅くなる傾向にありますが、QuickBootのSDKを組み込むことにより起動時間を短縮し、ユーザーの利便性の向上や、待機電力の低減など付加価値の高い製品を実現可能にします。2010年3月の発売以来、多数の問い合わせを頂戴する中、すでにいくつかの量産製品での採用も決定しています。
 今回、これまでのお客様の開発現場からの意見・要望などを踏まえ、約1年ぶりに開発者向けのSDKの最新版を提供します。

 QuickBoot R1.2では、「スナップショットイメージの圧縮機能」や「差分アップデート機能」によって、より広範囲の組込み機器に導入しやすくなりました。さらにオープンソースソフトウェアを活用できるようにするなど、導入時や運用時の利便性を向上させています。


< QuickBoot R1.2の機能強化ポイント >

●スナップショットイメージの圧縮機能サポート
 QuickBootは、システムの起動に必要なメモリ領域のスナップショットイメージを不揮発性ストレージからRAMに復元することで高速起動を実現していますが、スナップショットイメージの格納領域として搭載しているRAMと同容量の不揮発性ストレージを必要としていました。QuickBoot R1.2では、スナップショットイメージの圧縮機能により必要なストレージ容量を使用メモリ量の約50%前後まで削減しました。これにより、ストレージ容量の制限でQuickBootを実装できなかった機器でも、QuickBootを導入することが可能になります。圧縮アルゴリズムは、サンプルコードを提供する同梱のLZF、LZMAなどの他、お客様が所有しているアルゴリズムを含め選択可能です。

●差分アップデート機能のサポート
 QuickBoot導入の際に、Linux/Androidシステムやアプリケーションのアップデートが発生する場合、スナップショットイメージも併せてアップデートする必要があります。今回サポートする差分アップデート機能は、スナップショットイメージの全面書き換えではなく、新旧2つのスナップショットイメージの差分を抽出し、差分情報のみから新スナップショットイメージを作成するための各種ユーティリティを提供します。開発を行うお客様は、これを利用することでLinux/Androidシステムのアップデートに必要なバイナリサイズを大幅に削減することが可能です。

●Android 2.3を追加サポート
 Android向けに最適化された起動方式(Androidモード)をサポートするオプションパッケージAndroid PackもQuickBoot R1.2に対応させ、同時にリリースしています。これにより、Android 2.2およびAndroid 2.3がサポートされます。今後も最新バージョンへの対応を継続していきます。

オープンソースソフトウェアが活用可能
 QuickBoot Storage BIOSモジュールのサポートにより、他のソフトウェアモジュールとストレージドライバを完全に分離し、GPLライセンスの適用されているブートローダー等に含まれるストレージドライバコードを活用してQuickBoot用のストレージドライバを実装することができるようになりました。これにより、開発工数を大幅に短縮することが可能です。

 なお、2011年10月28日(金)14:45−16:45/新宿ファーストウエストで開催予定の「QuickBootご紹介セミナー」にて、QuickBoot R1.2の詳細について紹介します。


・セミナーの詳細/申込ページ
 < http://www.ubiquitous.co.jp/news/?p=4329 >

 また、2011年11月16日(水)〜18日(金)の期間、パシフィコ横浜で開催される組込み総合技術展「Embedded Technology 2011」のユビキタスブース(ブース番号:E−35)にてQuickBoot R1.2使用したデモを行う予定です。


■株式会社ユビキタス 代表取締役社長 三原 寛司のコメント
 「今回の圧縮機能の追加サポートなどにより、QuickBootの適用の機会とその範囲が広がることを大変嬉しく思っております。これまでストレージの空き容量などのハードウェア等の制約でQuickBootが導入できずにいたお客様は、今後、QuickBootを組み込むことにより起動時間の問題を早期に解決でき、製品自体の付加価値を高めるだけでなく、ドライバの開発が容易になるなどQuickBootをより短期で製品導入することが可能になりました。
 今後についても、QuickBootをさらに発展させ、革新的な製品とサービスでお客様の製品開発を支援していきたいと考えています。」

※本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。


■Ubiquitous QuickBootについて
 Ubiquitous QuickBootは、SDK(ソフトウェア開発キット、以下SDK)として提供され、搭載機器を開発されるお客様はSDKを利用して、自社の機器の瞬間起動を実現することが可能になります。SDKには、システム状態を不揮発性ストレージに保存・復元する「QuickBootスナップショットスクリプト」、「QuickBootスナップショットドライバ」、メモリブロックの優先復元を制御する「QuickBoot BIOS/IRA (Intelligent Resource Allocator)」、不揮発性ストレージのドライバインタフェースとなる「QuickBoot Storage BIOS」の他、「Kernel Patch」「ブートローダーサンプル」「マニュアル」等が含まれています。
 サポートCPUは、ARM社が提供するARMコアシリーズ(ARM9、ARM11、Cortex−A8/9シングルコア)に対応。マルチコアについては、現在、開発中。他のCPUアーキテクチャについては、個別対応とさせていただいています。


■株式会社ユビキタス(証券コード3858)について
 ユビキタス社は、2001年に創業された組込み機器向けを中心としたコンピュータソフトウェアの開発・ライセンスを行う企業です。ユビキタス社会において必要となる、ネットワーク関連(ホームネットワーク関連・暗号技術を含む)、データベース、システムの高速起動技術などの多数のソフトウェアを提供しております。他と差別化された製品群で、ユビキタス社会の要請に応えます。

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