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日立国際電気、ブラジル・Linear社の株式取得に関する最終合意契約書を締結
Linear社の株式取得に関する最終合意契約書締結のお知らせ
放送機器事業の南米展開
株式会社日立国際電気(本社:東京都千代田区、社長:篠本 学/以下、当社)は、当社のブラジル子会社であるHitachi Kokusai Brasil Produtos e Servicos Eletricos Ltda.(本社:ブラジル アマゾナス州/以下、日立国際ブラジル)を通じて、ブラジルの放送用送信機メーカーであるLinear Equipamentos Eletronicos S/A(本社:ブラジル ミナス・ジェライス州/以下、Linear社)の株式の100%を取得すること(以下、本件取引)につき、最終合意に至りましたのでお知らせします。
本件取引は、相互に今後の事業発展などを理解した上での友好的な買収です。買収後の新会社Hitachi Kokusai Linear Equipamentos Eletronicos S/A(以下、日立国際リネアール)は、経済成長が著しいブラジルにおける放送用送信機の市場において、双方が有する強みを最大限に生かし、事業を拡大してまいります。
なお、Linear社の現オーナー4名は、引き続き当社と共同で日立国際リネアールの事業発展に貢献してまいります。
1.株式取得の背景と目的
当社はさらなる事業のグローバル化を推進すべく、特に映像・無線ネットワーク分野における地上デジタル放送機器事業に関して、日本方式の採用が進んでいる南米諸国に注目して、市場調査や分析を行ってまいりました。このような中、経済成長が著しいブラジルにおける放送用送信機の市場に参入すべく、ブラジル国産トップメーカーであるLinear社との協業について協議を行い、先月、同社株式の過半数を本年10月初旬までに当社が取得することで基本合意しました。
Linear社は、アナログ送信機やデジタル送信機の設計・製造に関する技術とラインアップを有しており、ブラジル国内において確かな販売実績を有しています。また、ほかの南米諸国やアフリカ諸国などへの事業展開もめざしております。今般、これに当社が日本国内市場で培ったデジタル技術および設計・製造ノウハウと信用力を付加することで、高品質かつ価格競争力のある送信機をブラジル国内外の放送局などに供給できると考えております。
ブラジルの放送用デジタル送信機の市場規模は、地上デジタル放送の完全移行となる2016年までの5年間で、500億円超が見込まれています。今後は、さらなるシェアの拡大を進め、ブラジルの放送用デジタル送信機市場でトップシェア獲得をめざします。
ブラジルでは、2013年に開催予定の第9回FIFAコンフェデレーションズカップや2014年に開催予定のFIFAワールドカップ・ブラジル大会、2016年にリオ・デ・ジャネイロで開催予定の夏季オリンピックなどのイベントが予定されています。日立国際リネアールでは、高付加価値な送信機を市場に対してタイムリーに供給するとともに、放送用カメラやデジタルFPUなどの放送機器を総合的に提供できる体制を構築してまいります。さらに、地デジ日本方式が採用された世界各国へ向けてブラジル発のグローバル展開を強力に推進します。
※以下の資料は、添付の関連資料を参照
・2.取得会社の概要
・3.日程
・4.今後の事業運営
・5.日立国際リネアールの概要
・6.業績に与える影響
以上