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矢野経済研究所、車載モーターの世界市場に関する調査結果を発表
車載モータの世界市場に関する調査結果 2011
〜次世代自動車の普及・燃費向上技術の採用を背景に車載システムの電動化が進展〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて車載モータの世界市場に関する調査を実施した。
1.調査期間:2010年12月〜2011年4月
2.調査対象:自動車システムメーカ、モータメーカ、モータ材料メーカ等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<本調査における車載モータとは>
本調査における車載モータとは、スタータやオルタネータ、各種補機類から次世代自動車(HEV/EV)に用いられる主機モータまで、すべてのモータを対象とするが、カーオーディオやナビゲーションシステムに使用されるディスクドライブ・HDD用モータは対象外とする。また市場は車両生産地域をベースとする世界市場とし、対象車両は次世代自動車(ハイブリッド車・電気自動車)を含む、すべての乗用車および車両重量3.5t以下の商用車に搭載される車載モータとした。
【調査結果サマリー】
◆2010年の車載モータ世界市場は19億個、2016年には31.5億個(2010年比1.65倍)へと大きく伸長する
2010年の車載モータ世界市場は19億963万個であった。2010年以降は燃費改善技術の積極採用にともなう補機類の電動化や、次世代自動車(ハイブリッド車・電気自動車)の普及により、パワートレイン、シャシ、次世代車システムの各領域においてモータの使用が増加する。さらに新興国市場における自動車需要拡大と電装品装備率の向上を要因に、ボディ領域のモータも需要が高まる。2016年は2010年比1.65倍へと大きく伸長し、約31億5,600万個に達するものと予測する。
◆次世代自動車システム領域の車載モータの世界市場は2010年514万個、2016年には2,175万個(2010年比4.2倍)に達する
次世代自動車には主機モータをはじめ電動コンプレッサや各種電動ポンプなど、エンジン車両と比較し2〜9個のモータが多く搭載されている。先進国における次世代自動車の普及を背景に、これら次世代自動車システムを構成する車載モータの需要は、2016年には2010年比で4.2倍に急拡大すると予測する。
【資料発刊】
資料名: 「車載モータ市場の最新動向と将来展望 2011」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53300100
※調査結果の概要などは、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照