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ゼットエムピー、スイス社と研究・教育用小型移動ロボットの相互販売で合意
ロボットベンチャーZMP、スイスK−Teamと提携
〜相互販売でカー・ロボティクス分野の研究開発を更に促進〜
株式会社ゼットエムピー(本社:東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒)は、カー・ロボティクス分野の研究の加速をめざし、研究・教育用小型移動ロボットの開発・販売を行うスイスK−Team社(*)と両社商品の相互販売を行うことで合意いたしました。
第1弾として、群ロボットや人工知能などの研究で広く利用され、世界で約4,000台の販売実績を持つ小型移動ロボットKhepera(ケペラ)の最新モデルであるKhepera III(ケペラスリー)、エントリーモデルであるK−Junior(ケージュニア)、屋外でも使用可能な中型移動ロボットKoala II(コアラツー)の販売を開始いたします。価格はそれぞれ、320,000円(税別)〜、75,000円(税別)〜、840,000円(税別)〜で、本日より受注を開始いたします。また、6月15日〜17日に開催される次世代自動車産業展にて展示とデモを行います。
K−Team移動ロボットシリーズ(Khepera III、K−Junior、Koala II)
http://www.zmp.co.jp/e-nuvo/jp/k-team.html(動画あり)
(*)K−Team社について
K−Team社は、スイス連邦工科大学(EPFL)の小型移動ロボットKheperaの成果をもとに設立された会社です。世界中の研究者に広く使われているKheperaシリーズを始めとする、先端研究・教育で使われる高品質の小型移動ロボットの開発・製造・販売を行っています。
【背景】
近年、自動車メーカーにおいては、「ぶつからない自動車」の実現に魚の群れの動きを適用するなど、動物の振る舞いを応用した取組みが行われています。このような研究においては、構築したアルゴリズムを机上でシミュレーションし、実際のロボットで検証を行うというプロセスが必要となります。Kheperaは、移動ロボットによる高度な実験を机上で効率よく行うことが可能であるため、複数のロボットによる協調動作や、人工知能といった分野での研究に広く用いられており、世界で約4,000台の販売実績を誇ります。弊社は2009年より、多くの企業が安全且つ手軽に、次世代モビリティ・EVの研究・開発に参入できるよう、RoboCarRシリーズを提供してまいりましたが、K−Team社の移動ロボットをラインナップに加えることで、カー・ロボティクス分野の研究開発プラットフォームの更なる充実を図ってまいります。
【特長】
<Khepera III>
KheperaIIIは、小型移動ロボットKheperaの最新モデルです。直径130mmのコンパクトなボディに、10個の赤外線センサ、4個の超音波センサを搭載、差動二輪を採用し、交換可能なバッテリにより長時間の実験が可能。MATLAB、LabVIEW、C言語など、様々な開発環境/言語から遠隔操作が可能です。拡張ボードKorebot(オプション)を搭載することにより、Khepera上でアプリケーションの開発・実行が可能です。グリッパやカメラなどのオプションモジュールも豊富で、軌道計画・ナビゲーション、群ロボット、人工知能、マルチエージェントシステム、リアルタイムプログラミングなど、幅広い実験に使用できます。
<K−Junior>
K−Juniorは、Khepera、Koalaで蓄積された技術をもとに開発されたエントリーモデルの移動ロボットです。直径125mm、高さ40mmとKheperaよりさらにコンパクト。軌道計画、障害物回避、人工知能などの分野で構築されたアルゴリズムを実際のロボットで手軽に検証することができます。
<Koala II>
Koala IIは実環境での各種アプリケーションの実験のためにデザインされた中型の移動ロボットです。約30cm×30cmのボディで約3kgまで搭載可能、6輪の車輪により屋内だけでなく屋外での実験も可能です。Kheperaと同様に、標準的なC言語環境、LabVIEW、MATLABなどでアプリケーションの開発が可能です。
※ 製品画像・仕様などは、関連資料参照