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NEDO、浮体式洋上風力発電システムの低コスト化に向けた要素技術開発に着手
浮体式洋上風力発電システムの低コスト化に向けた要素技術開発に着手
―2030年以降の発電コスト20円/kWhを目指す―
NEDOは、2030年以降の浮体式洋上風力発電の発電コスト20円/kWh実現に向け、システムの低コスト化に関する要素技術開発に着手します。
この事業では、低コスト化に向けて、一体化した風車・浮体・タワー方式による軽量化や台風時の風荷重低減等を実現する新たな浮体式洋上風力発電システムの概念設計、モデル化した小型装置を用いた水槽試験およびシステムの安全性・信頼性・事業性の評価等を行います。
*概念図は添付の関連資料を参照
1.概要
日本は、国土に遠浅な海岸線が少なく急峻な海底地形が多いことから、洋上風力発電の導入を加速するためには、着床式洋上風力発電に加えて、より深い海域に対応する浮体式洋上風力発電の研究開発による適用海域の拡大が必要となります。近年、国内外で2MW〜5MWクラスの浮体式洋上風力発電の実証研究が開始され、技術的な検証が進められていますが、普及を拡大していく上では、浮体式洋上風力発電が将来の着床式洋上風力の発電コストと競合できる更なる低コスト化に向けた先進的な研究開発が必要です。
本事業では、低コスト化に向けて、1点係留技術による風車ヨーシステム(※)の省略、2枚ブレード風車の採用による台風時の風荷重低減、一体化した風車・浮体・タワー方式による軽量化等を実現する浮体式洋上風力発電システムの概念設計、部品試作、またそれらを用いた水槽試験等を行い、本システムの安全性や事業性等についての評価等を取りまとめ、2030年以降事業化時に浮体式洋上風力発電システムの発電コスト20円/kWhを目指します。
2.採択テーマと委託予定先
【採択テーマ】
風力発電等技術研究開発/洋上風力発電等技術研究開発/次世代浮体式洋上
風力発電システム実証研究(要素技術開発)
【委託予定先】
国立大学法人 九州大学
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
日本アエロダイン株式会社
株式会社富士ピー・エス
株式会社グローカル
【事業期間】
2016〜2017年度
【用語解説】
※風車ヨーシステム
風車回転面を変動する風向に追尾させる制御システム