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NTTドコモなど、「スマート・ネットワークプロジェクト」の実証実験を横浜みなとみらい21地区で開始
スマート・ネットワークプロジェクト
横浜みなとみらい21地区において実証実験を開始
−総務省「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」採択−
「スマート・ネットワークプロジェクト(Smart Network Project)」(代表幹事:NTTドコモ、日本電気株式会社、幹事:積水ハウス株式会社、株式会社バンダイナムコゲームス、他 参加企業各社(※1))は、ホームICTおよび電気自動車(EV)を支えるサービス基盤で利用する通信規格の国際標準化を推進しています。このたび、本プロジェクトで検討する通信規格を用いて実証実験を行うフィールドを、横浜みなとみらい21地区に構築し、平成22年11月〜平成23年3月まで各社が共同で実証実験を行います。
本プロジェクトは、平成21年度第2次補正予算「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として、本年6月に総務省に採択されたもので、低炭素社会の実現に寄与する通信規格の策定と検証を目的としています。プロジェクトは、屋内の通信規格の標準化を目指す「住宅/EVネットワーク」グループと、街中での電気自動車の活用を支える通信規格の標準化を目指す「EVサポートネットワーク」グループの2つのグループから構成され、通信規格の検討はそれぞれ各グループで行い、実証実験はプロジェクト全体で連携して行います。
また、本検討の成果については、経済産業省と連携しつつ、スマートコミュニティアライアンスの場における日本全体での規格策定に向けた議論に役立てていきます。
(1)「スマート・ネットワークプロジェクト」の目的
来るスマートグリッド社会・電気自動車社会を見据えて、ネットワーク統合制御システムの普及促進を行うために、システムの基盤となる通信規格の策定と検証を目的とする。また、その結果として、低炭素社会に向けてのCO2削減効果を得る。
(2)各グループの実証実験の内容
「住宅/EVネットワーク」グループ
フェムト一体型ホームICT(※2)を活用することで太陽光発電システム、電気自動車、家電を有機的に結びつけ最適化を図る実験
住宅の情報を一元管理する家歴システム(※3)により、住宅の快適性と長寿命化を図る実験
「EVサポートネットワーク」グループ
充電スタンドを管理するサーバでのユーザー認証やサーバ運用情報の通信規格を策定・評価する実験
共用型電気自動車の運用に必要な電池残量情報などの走行情報に関する通信規格を策定・評価する実験
充電スタンド設置を促進するための、業務用ビルエネルギー情報の通信規格を策定・評価する実験
横浜みなとみらい21地区に構築する実証実験フィールドは本年11月4日に完成します。国際標準化を推進するため、11月7日〜14日に横浜市で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)主要会議に合わせて、APEC会議参加者および報道関係者向けに公開を行います。また、APEC終了後は順次機能を拡充しながら、準備が整い次第、一般公開を行う予定です。
(※1)参加企業:
アイホン株式会社、株式会社内田洋行、株式会社NTTファシリティーズ、JX日鉱日石エネルギー株式会社、日産自動車株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社野村総合研究所、三菱電機株式会社
(※2)フェムト一体型ホームICT :
今後普及が期待されるホームICTサービスとフェムトセル基地局を一体化させることで屋外・屋内のネットワークサービスを高速・シームレスに実現させるもの
(※3)家歴システム:
住宅の新築時の情報、および点検・改修時の履歴情報を蓄積し、住宅の長寿命化に役立てるシステム
スマート・ネットワークプロジェクトの概要
※ 関連資料参照