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ロシュ・ダイア、C型肝炎ウイルス検査用キットを発売

2016-09-12

治療中の薬剤耐性ウイルスの出現監視にも有効
C型肝炎ウイルス検査用キット「コバス 6800/8800 システム HCV」
新プラットフォームで発売


 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、C型肝炎治療の診断およびモニタリングに有用なC型肝炎ウイルス核酸(HCV RNA)キット「コバス6800/8800 システム HCV」を9月23日に発売します。

 C型肝炎治療では、インターフェロン(IFN)を用いない直接作用型抗ウイルス剤(DAAs)による治療が始まり、高い確率で治癒が可能になりました。ほとんどの場合、C型肝炎ウイルス(HCV)はDAAs治療初期に急激に減少し、検査で検出されないレベルまで下がります。しかし、ウイルスが完全に消滅したわけではなく、薬剤耐性ウイルスの存在により再増殖する場合があります。持続的にHCVに対して薬効が得られ、HCVの排除が達成されているかを確認するためには、治療中・治療後の定期的な監視が重要となります。

 「コバス 6800/8800 システム HCV」はPCR法を用いて血液中のHCV RNA量を測定する検査キットです。HCV抗体検査陽性後の診断、および治療後のモニタリングに用いられます。従来品の「コバスTaqMan HCV「オート」 v2.0」の「Dual Probe テクノロジー」を継続採用し、新しい遺伝子検査装置「コバス 6800/8800 システム」用のキットとして発売します。
 「Dual Probe テクノロジー」とは、二つのプローブでウイルスを検出する当社独自の技術です。HCVのPCR標的配列が変異している場合もしくは後天的に変異した場合でも、見逃しを減らしHCVを適切に検出します。例えばDAAs治療による治療ストレスによってPCR標的配列に変異が生じた場合であっても、低反応性のリスクを低減した測定が可能です。さらに、新装置により測定時間は従来の9.5時間から3.5時間に大幅に短縮、RFID(無線チップ)の採用でキットの管理を簡便化するなど、遺伝子検査の効率改善も実現しました。

【製品概要】
 (1)特長
 ・HCV変異に対する低反応リスクを低減し、DAAs治療中の薬剤耐性ウイルスの出現監視に有効
 ・新装置「コバス 6800 システム」および「コバス8800 システム」により、測定時間を9.5時間から3.5時間に大幅に短縮
 ・RFID(無線チップ)採用で、キットの有効期限、使用回数などをシステム管理

 (2)使用検体
 血清または血漿

 (3)希望販売価格
 96テスト 349,000円

 (4)対応機器
 リアルタイム遺伝子解析装置「コバス 6800 システム」および「コバス 8800 システム」

【製品画像】

 ※添付の関連資料を参照

<ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社について>
 スイス・バーゼルに本社を置く世界有数のヘルスケア企業であるF.ホフマン・ラ・ロシュの診断薬事業部門の日本法人です。
 2016年2月現在、従業員828人、全国9都市に支店、物流センターを有し、体外診断薬・機器事業、研究用試薬・機器事業、血糖測定関連事業などを幅広い領域で事業を展開しています。私たちは、医療従事者の皆さまが最適な治療選択や意思決定が行えるよう、臨床検査の医学的価値および効率性を高めるソリューションをお届けします。
 詳細は、http://www.roche-diagnostics.jp をご覧ください。





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