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島津製作所、極微量定量分析に対応のトリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計を発売
世界最高感度を実現 極微量定量分析にも対応した
トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計
GCMS−TQ8050を発売
※製品画像は添付の関連資料を参照
島津製作所は、トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS/MS)のハイエンドモデル「GCMS−TQ8050」を8月26日に発売します。GCMS−TQ8050は超高感度と堅牢性を両立した世界最高感度クラスのGC−MS/MSです。フェムトグラムオーダー(千兆分の一グラム)までの極微量成分の検出が可能で、さらに、長期間にわたり超高感度を保持することができます。環境中に極めて微量に存在する残留性有機汚染物質(POPs)、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)や医薬品中の不純物など、極微量分析が必要な場面に最適なGC−MS/MSです。
【開発の背景】
当社では2012年に国産初のトリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS−TQ8030」を発売した後、2014年に操作性を向上させた「GCMS−TQ8040」を投入し、残留農薬や法薬毒物、代謝物分析などの分野において国内外で好評を得ています。
GC−MS/MSの高感度化に伴い、フェムトグラムオーダーでの定量分析が可能なシステムの活用の場は世界的に広がっています。例えば欧州では、食品や飼料に含まれる微量のダイオキシン類およびポリ塩化ビフェニル(PCB)類の分析はもっぱら高分解能GC/MSが用いられてきましたが、2014年にはGC−MS/MSも確認分析法に追加されました。
このたび開発したハイエンドモデルGCMS−TQ8050を製品ラインに加えることによって、従来の分野に加え、さらなる超高感度分析を必要とする試験検査機関などに向けて新たなソリューションを提供します。
【本システムの特長】
・世界最高感度と高い堅牢性の両立を実現
GCMS−TQ8050はフェムトグラムオーダーの検出ができる超高感度検出器を採用するとともに、新たに開発しましたノイズ低減技術により、世界最高レベルの感度を実現しました。
この優れた性能により、食品中のダイオキシンや内分泌かく乱物質などを従来より高い精度と信頼性で定量することができます。
また、従来の検出器でフェムトグラムオーダーの化合物を検出するには、検出器の増幅率を極端に大きな値に設定する必要があり検出器の劣化の原因になっていました。新型検出器はフェムトグラムオーダーの極微量分析でも検出器に負荷をあまり与えずに動作させることができるため、劣化が起こりにくく、従来機比5倍の長期にわたり超高感度を保持することができます。その他の特許技術を有する高安定性イオン源やプリロッド付四重極などを装備することによりGC−MS/MSとしての堅牢性を改善し、メンテナンスの頻度および費用を大幅に削減します。
名称:トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計GCMS−TQ8050
価格:2,520万円〜(税別、本体、PCワークステーション込み)
・詳しい製品説明についてはこちら
http://www.an.shimadzu.co.jp/gcms/tq8050/index.htm