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奥村組、「奥村式増打ち壁耐震補強工法」を開発し共同住宅や学校などに適用

2016-06-06

「奥村式増打ち壁耐震補強工法」の建築技術性能証明を取得
〜低騒音・低振動かつ工期短縮を実現〜


 株式会社奥村組(本社:大阪市阿倍野区、社長:奥村太加典)は、鉄筋コンクリート造の既存壁に高強度で付着性に優れたポリマーセメントモルタルを吹付けることで、低騒音・低振動かつ工期短縮を可能とする「奥村式増打ち壁耐震補強工法」を開発し(特許出願済)、この度(一財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC性能証明 第15−09号)を取得するとともに、共同住宅や学校などの耐震補強工事に適用しました。


【背景】
 巨大地震の発生率が高いわが国では、地震発生時の被害を軽減すべく建物の耐震化率向上が急がれています。既存建物の耐震補強工法は主に既存壁にコンクリートを打設して壁厚を増す工法が用いられますが、従来工法では対象壁ごとにコンクリートを打設するための型枠や配管の組立・解体作業が必要になるとともに、既存躯体(柱・梁)と一体化するためのあと施工アンカーの打設や既存壁表面の目荒らしといった騒音・振動が発生する作業が伴うことから、特に建物を使用しながら工事を行う場合は作業スペースの縮小化や工期の短縮、さらに騒音・振動の発生抑制に努めるなど、建物利用者への影響を最小限にとどめることが求められています。


【概要・特長】
 本工法は、既存壁に高強度のモルタルを吹付けて壁厚を増すことにより既存建物の耐震性能を高めるもので、既存の柱・梁との接合には接合筋付鋼板をエポキシ樹脂で接着する接着接合方式を採用しています(図−1)。高強度のモルタルを使用することで増打ち壁の厚さを薄くすることができ、コンクリートを打設しないため型枠の組立・解体が不要となることから、作業スペースの縮小化と工期の短縮を図ることができます。さらに、付着性に優れたモルタルを使用することで既存壁の目荒らしを不要とするほか、既存の柱・梁との接合に接着接合方式を採用することであと施工アンカーの打設を大幅に削減し、騒音・振動の発生を抑制できることから、建物を使用しながらの工事に適しています。

 今後は本工法を、既存建物を使用しながら耐震改修できる技術として、既に実用化している「省アンカーアウトフレーム耐震補強工法」や「超高強度繊維補強コンクリートブロック工法」などと合わせて、共同住宅、病院、学校など稼動停止が困難な施設を中心に、積極的に営業展開していきます。


以上


 ※図−1は添付の関連資料を参照



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