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シュナイダーエレクトリック、床下吹出型ECファン搭載の水冷式データセンター用空調機を発売
シュナイダーエレクトリック、床下吹出型ECファンを
搭載した中温冷水対応の水冷式データセンター用空調機
「Uniflair LE Chilled Water HDCV」シリーズを発売
−効率を42%向上しただけでなく、消費電力を38%削減−
エネルギーマネジメントおよびオートメーションのグローバルスペシャリストであるシュナイダーエレクトリック株式会社(代表:松崎 耕介、本社:東京都港区)は、自動制御機能を搭載し、効率化と省エネルギー化を実現した、冷水式データセンター用空調機の最新版「UniflairTM LE Chilled Water HDCV」シリーズを6月13日(月)より発売します。
「Uniflair LE Chilled Water HDCV」(ユニフレア エルイー チルド ウォーター エイチディーシーブイ)シリーズは、床下に設置するファンモジュールと床上に設置する冷却コイル部の2つの部分で構成することにより、冷却コイルの表面積を増やしエネルギー効率の最大化と、分割搬入を実現した冷水式床下埋め込み型データセンター用空調機です。新しい冷却コイルのデザインと最新のECファンを採用する事により空力特性を改善し、設置面積あたりの効率を約42%向上しただけでなく、消費電力を約38%削減することも可能にしました。また、モーターダンパー、冷水流量計、冷水温度センサーや、BMS通信用カードを選択・搭載可能とし、多機能設定を実現しました。
【「Uniflair LE Chilled Water HDCV」シリーズの特徴】
●最新のECファンの採用により高効率と低騒音を実現
Uniflair LE Chilled Waterは従来より、ファンスピードの設定によって固定運転や自動制御が可能な最新ECファンを採用しています。HDCVシリーズにも同様の最新ECファンを採用し高効率と低騒音の両方を実現しています。
モーターは高度な技術を集約し、コンパクト化と省電力性を兼ね備えています。また最適化されたファンの羽根の形状は空気が通過する際の通過音を低減します。
●中温冷水にも対応
従来の運用環境での最適化はもちろんのこと、最新のASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)*1のガイドラインに沿ったデータセンター室内を高い温度帯で運用する際に、最も高効率になるよう設計されているため、幅広い温度帯での運用が可能です。
●復電後の素早い立ち上がりと二系統受電
制御電源を確保するためウルトラキャパシタの内蔵が可能となります。この機能を追加する事で、電源損失2分以内であれば空調機を5秒*2で起動します。また、ウルトラキャパシタ付の二系統受電(Automatic Transfer Switch:自動切り替えスイッチを搭載)も選択可能となります。これらの機能でデータセンターに必要な高い信頼性確保します。
●シミュレーションツール
先進的なシミュレーションツールも準備しており、ラックあたりの発熱量、IT機器が冷却に必要とする風量、空調機や部屋の仕様等を入力し、冷却可能かのシミュレーションや、3DでITラックの取り巻く空気の流れや、温度を分かりやすくシミュレーションする各種ツールをつかって提案する事が可能です。
※製品画像・参考画像は添付の関連資料を参照
*1 ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)
データセンター運用に大きな影響力がある団体。さまざまなメーカーの暖房、換気、空調、冷凍機器を評価しており、ASHEREではデータセンターに適切な設定温度は、18℃〜27℃が望ましいとの見解を出している。
*2 モーターダンパー無しの設定の場合に限ります。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照