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JTB、ゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日)の旅行動向を発表
2016年ゴールデンウィーク(4/25〜5/5)の旅行動向
節約志向はあるものの旅行の意欲は堅調
海外旅行人数は昨年より2.8%増の54.6万人
国内旅行人数、総旅行人数は、ともに過去最高
※参考資料は添付の関連資料を参照
JTBは、「ゴールデンウィーク(以下 GW)<4月25日〜5月5日の11日間(出発日基準)>に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめました。
この調査は、1,200人から回答を得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向などから推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で48回目となります。
調査結果は以下の通りです。
(表1)2016年GWの旅行人数、平均旅行費用、旅行消費額
※表1は添付の関連資料を参照
*旅行人数は延べ人数、平均費用は一人1回あたりの費用
*国内旅行平均費用は、交通費・宿泊費・土産代・食費等の旅行中の諸費用を含む
*海外旅行平均費用は、燃油サーチャージ・旅行先での交通費・宿泊費・食費を含む
<2016年GW期間の旅行の特徴>
(1)節約傾向はあるものの旅行意欲は堅調で、総旅行人数は、昨年より0.3%増の2,395.6万人
ここ数年回復基調にあった国内の景気は、春季労使交渉の賃上げが小幅回答にとどまるなど個人の収入の伸びが思わしくないことや、新興国を中心とした世界景気の減速から、先行きの不透明感が高まっている。総務省が3月29日に発表した2月の消費支出も実質では前年同月比▲1.5%となるなど、節約志向が強まっている。GW期間の旅行に関しては、節約傾向はあるものの、今回の旅行動向アンケートによると旅行意欲は昨年並みで(表2)、日並びもよいことから、国内旅行、海外旅行ともに昨年より増加する見込み。国内旅行人数は、2,341.0万人(前年比+0.2%)と微増、海外旅行人数は、2016年に入り日本人出国者は増加に転じており、国際情勢の影響などはあるものの、燃油サーチャージの値下がりや若干の円高から、54.6万人(同+2.8%)と予測する。
(2)出発日:ピークは国内旅行が、4月29日と5月3日、海外旅行は、4月29日、30日と5月3日
今年は平日を2日休めば10連休、平日を休まずとも3連休が2回という日並びで、旅行日程については選択肢が多い日並びである。旅行会社の予約状況を見ると、期間全体を通し、4月の連休を利用しての出発が多いが、国内旅行は4月29日、5月3日の宿泊が多く、海外旅行は、アジア、グアム・サイパンなど近距離方面では4月29日、5月3日、米国本土、ヨーロッパ、オーストラリアなどの遠距離方面とハワイは4月29日と4月30日の出発がピークとなっている。
(3)平均費用:国内旅行平均費用、海外旅行平均費用はともに減少
国内旅行平均費用は35,200円と前年比▲1.7%、海外旅行平均費用は259,000円と前年比▲1.5%と推計される。国内旅行費用は、景況感に影響されることが多く、景気に多少足踏み感が出てきていること、旅行動向アンケート(表2)においても「支出をふやしたい」が15.0%と前年より1.7ポイント減少し、「支出を減らしたい」が27.1%と0.9ポイント増加していることから減少すると見込んでいる。海外旅行費用については、近距離方面の旅行の増加や燃油サーチャージの値下がりにより減少すると思われる。
(表2)旅行支出に対する意向の変化(調査月ベース)
※表2は添付の関連資料を参照
(4)今年のGWの傾向は、節約しながらも親しい人と楽しく過ごしたい
旅行動向アンケートによると、「利用宿泊施設」については、「ホテル」40.0%(対前年+3.0ポイント)、「実家・知人宅」27.2%(同+2.2)、「旅館」24.6%(同▲7.4)「民宿・ペンション」9.7%(同+2.7)であった。昨年より、「ホテル」、「民宿・ペンション」、「実家・知人宅」が伸びており、節約傾向がうかがえる結果となった(表6)。旅行の同行者について聞いたところ、「家族連れ」は69.2%(同▲0.8)と昨年とほぼ同じであったが、「友人と2〜3人で」は昨年からの伸びが高く(13.8%,同+4.8)、今年は友人との旅行が増えそうである(表8)。旅行の目的については、「自然や風景を楽しむ」16.4%(同+3.4)、「リラックスする、のんびりする」10.3%(同+4.8)が昨年より伸びている(表10)。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照