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協和エクシオ、和歌山県の新清掃工場「紀の海クリーンセンター」が発電開始
協和エクシオ、紀の海広域施設組合向け
新清掃工場建設工事が完成
〜『紀の海クリーンセンター』での発電開始〜
株式会社協和エクシオ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小園文典)では、廃棄物処理や再生可能エネルギー施設の建設および運転・維持管理業務などの環境事業を展開しておりますが、和歌山県海南市、紀の川市、紀美野町の2市1町で構成される「紀の海広域施設組合」(管理者:中村愼司 紀の川市長)から平成24年8月に受注し工事を進めていた新清掃工場『紀の海クリーンセンター』の建設工事ならびに試運転などの業務が完了し、このたび発注者である紀の海広域施設組合への引き渡しが完了しました。
施設の竣工にあたり、3月12日、組合管理者をはじめとする構成市町の関係者、来賓、当社代表取締役社長:小園文典以下工事関係者など約170名が出席のうえ、竣工式が執り行われました。
今回当社が手掛けた工事は、海南市、紀の川市、紀美野町から排出される一般廃棄物を処理するごみ処理施設を新たに建設したもので、施設は可燃ごみの焼却により発生した熱エネルギーを有効活用する「エネルギー回収推進施設」、粗大ごみ、びん類、缶類、ペットボトル、プラ容器等を破砕・選別等により資源回収を行う「マテリアルリサイクル推進施設」のほか、管理棟、付属施設で構成されています。
エネルギー回収推進施設は、ストーカ式焼却炉を2炉設置し日量135トンの処理に対応し、国の基準を上回る厳しい環境負荷排出規制をクリアするとともに、ごみの焼却で発生する廃熱を利用して最大1,950kWの発電を行い、施設内で使用するほか、余剰電力は売電します。
同施設の運転・維持管理業務に関しては、平成43年3月までの15年1カ月間の長期包括的運営管理事業として、当社を代表企業とする株式会社紀の海エコクリーン(SPC)が受託しており、今後は同施設の適正な運転・維持管理業務を実施してまいります。
当社では、今後も地球環境保全と循環型社会の形成に貢献する環境システムの提供および運転・維持管理業務を積極的に提案していく方針です。
『紀の海クリーンセンター』の施設概要および長期包括的運営管理事業の概要は以下の通りです。
≪『紀の海クリーンセンター』施設概要≫
施設名称:紀の海クリーンセンター
所在地:和歌山県紀の川市桃山町最上1290番地94
施設規模:
施設面積 26,695m2、建築面積 7,726.24m2
○エネルギー回収推進施設
鉄骨鉄筋コンクリート造(延床面積 6,504.53m2)、地上6階 地下2階
処理量:135t/24h(67.5t/24h×2炉)
主要設備方式:
燃焼設備 ストーカ式焼却炉
余熱利用設備 タービン発電機(発電能力1,950kW)
排ガス冷却方式 廃熱ボイラ方式
排ガス処理方式 減温塔、バグフィルタ、触媒脱硝装置
○マテリアルリサイクル推進施設
鉄骨鉄筋コンクリート造(延床面積 5,024.12m2)、地上3階
選別処理量:17t/日
設備別処理量
・粗大ごみ処理設備(破砕・選別) 6.6t/日
・びん類処理設備(手選別) 3.5t/日
・缶類処理設備(機械選別・圧縮成型) 0.9t/日
・プラ容器・ペットボトル処理設備(手選別・圧縮梱包) 3.0t/日
・白色トレイ貯留設備 0.1t/日
・古紙類貯留設備 2.8t/日
・蛍光灯・乾電池貯留設備 0.1t/日
○管理棟
鉄骨造(延床面積 1,458.01m2)、地上2階
処理対象物:可燃ごみ、粗大ごみ、びん類、缶類、プラ容器、ペットボトル、白色トレイ、古紙類、蛍光灯・乾電池
工事期間:平成24年8月3日から平成28年2月29日まで
受注金額:5,838,000,000円(消費税及び地方消費税込)
設計・施工:株式会社協和エクシオ
≪長期包括的運営管理事業の概要≫
事業名称:紀の海広域施設組合長期包括的運営管理事業
業務期間:平成27年3月20日〜平成43年3月31日(運営準備期間を含む)
業務範囲:
運営準備業務、運転管理業務、維持管理業務、測定管理業務、防災管理業務
情報管理業務、その他関連業務
契約金額:8,537,940,000円(消費税及び地方消費税込)
※参考画像は添付の関連資料を参照