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東芝燃料電池システム、定格出力700W水素燃料電池システムの商用販売を開始
世界最高水準の発電効率55%を実現した定格出力700W水素燃料電池システムの商用販売を開始
東芝燃料電池システム株式会社(以下、当社)は、山口県「やまぐち産業戦略研究開発等補助金」事業(以下、山口県事業)(注1)にて開発検証を完了した次世代型の定格出力700W水素燃料電池システムの商用販売を本日より開始します。
本製品は、2014年度に山口県事業で開発したモデルをベースとして開発を進め、世界最高水準(注2)の発電効率55%を実現しました。また、水素をそのまま燃料とするためCO2を全く発生させずに発電できるほか、1〜2分という短時間で発電を開始することが可能です。今後、東芝の自立型水素エネルギー供給システムH2One(TM)や、再生エネルギーを利用したビル施設、水素ステーション等での需要に応えていきます。
なお、当社は、2015年度の山口県事業で開発した出力3.5kWの純水素を使用した燃料電池システムの実証試験を、今月から周南市にて開始します。本実証機は、今回商用販売を開始する定格出力700W水素燃料電池システムと同等の性能および特長を備えています。本実証実験により、稼働データを収集するとともに運転方法や適用メリットなどを検証し、2017年度中の商用化を目指します。
東芝グループは、水素社会の実現を加速するため、水素が作るCO2を排出しない持続的で安心安全快適な社会を目指し、今後も水素社会の実現に向けた様々な取り組みを進めていきます。
■システムの主な仕様(注3)
燃料:純水素
発電効率:55%
総合効率:95%
耐久性:8万時間
起動時間:1〜2分(数分)
自立機能:あり
注1 本製品は、山口県事業において、山口リキッドハイドロジェン株式会社、長府工産株式会社、岩谷産業株式会社と共同で採択を受け、当社が開発を担当しているものです。
注2 当社調べ(2016年3月)
注3 上記は、定格出力700W商用機の数値。
■燃料電池発電ユニットの外観イメージ(注4)
※添付の関連資料を参照
注4 商用機の外観は、上記と異なる場合があります。
以上