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ブロードバンドタワー、セキュアとクラウドベースの監視・録画サービスを開発し提供開始
ブロードバンドタワーとセキュア、監視・録画サービスを開発
株式会社ブロードバンドタワー(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長CEO:藤原 洋、以下「ブロードバンドタワー」又は「当社」コード番号:3776 ジャスダック)と株式会社セキュア(本社:東京都新宿区、代表取締役:谷口 辰成、以下「セキュア」)は、クラウドベースのモニタリング(監視)・レコーディング(録画)サービス『SECURE VSaaS(※)』(セキュア ブイサース)を共同開発し、2016年5月より、セキュアおよび同社のパートナーを通じて提供を開始いたします。
また、正式版の提供に先立ちモニター企業を募集、2016年3月より、テスト版の提供を行います。
※VSaaS: Video Surveillance as a Service
<市場背景と開発の目的>
近年、防犯意識が高まる中で、国内の監視カメラは約350万台が稼働(※)しているといわれており、身近な存在となっています。しかしながら、日本を含む120以上の国や地域の防犯カメラの映像が無断で公開され、日本においては6000台以上の防犯カメラの映像が流出されるといった問題が起こるなど、インターネットに接続されたそれら監視カメラの一部では、アクセス制限の設定が不十分であったり、搭載されたファームウェアに脆弱性があるなどの理由により第三者から参照されたり、マルウェアに感染しボットネットを構成するなどの問題が生じています。
また、インターネットに接続されない監視カメラでも、有事の際に証拠隠滅のために犯人に録画装置を盗まれたり破壊される、災害や事故、機器の故障等によってデータが消失してしまうなどの危険性が存在しています。
当社とセキュアは、2014年(平成26年)12月に資本・業務提携を締結し、セキュアの持つ監視カメラ運用などのセキュリティ技術と画像解析技術を活用したクラウド型のセキュリティサービスを、当社の提供するクラウドサービス「c9(シーナイン) Flexサービス」上に開発、主にビジネスユーザ向けに提供する準備を進めてまいりました。このたび当社とセキュアは、これらの問題への対策として、カメラと録画装置、および機器間通信のセキュリティレベルの向上と、サーバ機器を拠点に置かないためのクラウド化を主軸としたサービスを開発、基盤としてマイクロソフトの「Microsoft Azure」を採用し、ブロードバンドタワーのクラウドサービスである「c9 Flexサービス」とを連携させたハイブリットクラウド環境上で展開することで、インフラのセキュリティ向上と、映像データ等の急激な増加にも柔軟に対応可能な、さらに拡張性の高いサービスを実現いたしました。
※公益社団法人 日本防犯設備協会推計
<『SECURE VSaaS』の特長>
『SECURE VSaaS』は、専用のスマートカメラを用いたクラウド型モニタリング(監視)・レコーディング(録画)サービスです。データ通信、データ保存、システム運用、その他クラウドサービスに関わるあらゆる面で、安全性、安定性を指向しながら、ユーザの要望に応じて映像データの解析も組み合わせることができるなど、柔軟性、応用性も兼ね備えています。
1.安全性
(1) 外部通信を全て暗号化(SSL)することで、外部からの覗き見を防ぎます。
(2) スマートカメラのファームウェアは、必要な際に自動的にアップデートされます。
(3) 映像データはリアルタイムにクラウド上にアップロードされるため、拠点でのシステムの管理・運用が不要で、万一の機器の故障や盗難などのリスクから守られます。
2.管理・運用
クラウドセキュリティ認証制度である「STAR認証」のゴールドレベルを取得したブロードバンドタワーの「c9 Flexサービス」と、ISO 27018に準拠し、厳格なプライバシー原則が適用されるマイクロソフトの「Microsoft Azure」上で、安全に管理・運用されます。
3.コスト削減
専用のスマートカメラとインターネット回線があれば利用できます。高額な録画装置等の機器をあわせて購入する必要がないため、導入にかかる初期費用を大幅に削減することができます。
4.高性能スマートカメラ
本サービスでは、エルモ社(本社:名古屋市)が提供する最先端のスマートカメラを使用します。クラウドでの利用を前提として開発されており、十分なセキュリティ対策が組み込まれているほか、万一カメラの故障や意図的な破壊が発生した際にも、サービス経由で管理者にメールで通知するなどの機能を実現しています。
5.映像データの活用
ユーザの要望に応じて、「Microsoft Azure」の各種機能(Machine Learning等)を組み合わせることができます。記録された映像データを防犯用途だけではなく、店舗の集客やマーケティング等、多用途に活用することが可能です。
<サービス開始時期>
2016年5月より、セキュアおよび同社のパートナーを通じて提供を開始いたします。
また、正式版の提供に先立ちモニター企業を募集、2016年3月より、テスト版の提供を行います。
以上
*リリース詳細は添付の関連資料を参照
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