Article Detail
パテント・リザルト、SiC基板参入企業に関する調査結果を発表
SiC基板、特許総合力トップ3はデンソー、CREE、新日本製鐵
経営分析、競合調査、特許分析の株式会社パテント・リザルトはこのほど、SiC基板について、参入企業に関する調査結果をまとめ、簡易コンサルレポートとして本日より販売を開始します。現在SiCパワー半導体デバイスが注目されていますが、そのための基板の作成が難しく、かつては米・CREEのほぼ独占状態となっていました。しかし、近年では参入企業も増え、品質も向上し、コスト削減のための大口径化も進んできました。
今回の調査ではSiC基板関連の特許を集計し、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2011年2月末時点のパテントスコアに基づき評価)。
その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位 デンソー、2位 CREE、3位 新日本製鐵となりました。
※ランキング詳細は、添付の関連資料を参照
上位3社ともバルクSiC結晶基板に関する特許が多く見られます。1位デンソーは豊田中央研究所との共同出願であるa面成長に関する特許、2位CREEは欠陥密度規定に関する特許などの評価が高いですが、これら2社にはエピタキシャル基板に関する特許にも高評価のものが存在します。3位新日本製鐵はSiCインゴットに関する特許の評価が高いことが特徴です。
4位豊田中央研究所は集計対象特許の全てがデンソーとの共願となっています。5位住友電気工業は同社発ベンチャー企業であったシクスオンが共同出願人である特許の評価が高くなっています。また、子会社の日新電機を含めて計算すると、4位豊田中研を抜く結果になります。
本分野ではCREEの他にも外国企業が見受けられます。件数は多くはないものの、ロームが買収した独・SiCrystalや米II−IV(ツーシックス)、スウェーデン・NORSTELなどが比較的高い評価になっています。中国・TankeBlue Semiconductorは日本への出願が見られませんでした。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートの「特定技術分野の競合分析:SiC基板」に掲載しています(《コース1》税込10万5,000円/《コース2》税込31万5,000円)。特許分析ツール『Biz Cruncher』を使うと、ご自身でも詳細な分析が可能です。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」:10万5,000円(税込) 納期:1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)(*)」:31万5,000円(税込) 納期:2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
<コース1、2共通コンテンツ>
SiC基板の分野における
・出願件数の推移
・企業別 出願件数ランキング(権利者ベース)
・ステータス状況
・パテントスコア分布
・権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・権利者スコアマップ経時変化
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の注目企業・公報
・発明者分析
<コース2>
コース1に個別企業分析(主要5社)を追加。
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」2週間ご利用権(分析母集団を使ってご自身でも調査していただけます)。
レポートのサンプルはこちらを参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
*個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
【調査対象】
出願日が1992年以降で、1993年から2011年2月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとしております。
<<お申し込み方法>>
ご希望のレポート名を明記の上、お問い合せフォームよりお申込み下さい。
http://www.patentresult.co.jp/contact.html
※総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を企業ごとに集計し、そのうち分析母集団における平均点以上のパテントスコアの値を合算(権利者スコアと呼んでいます)。平均点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。