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安川電機、搬送位置決め装置「マルチキャリアモジュール」を開発

2015-12-03

マルチキャリアモジュールを開発
−搬送工程における技術革新を実現−


 株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、新長期経営計画「2025年ビジョン」で当社のメカトロニクス技術とICT(注1)技術を融合することで産業自動化革命を実現させることを掲げています。電子機器・食品製造等における組立を中心とした多くの工程で自動化が進んでいない中、このたび、搬送工程の技術革新に繋がる次世代の搬送位置決め装置「マルチキャリアモジュール」を開発しました。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


1.開発のねらい
 近年、ニーズの多様化や技術革新の進化により製品ライフサイクルは短くなっており、変種変量の生産を短納期で実現することが製造業全体の課題となっています。
 また、産業界をとりまく環境は、Industrie4.0(注2)による生産・オペレーションのスマート化、BTO(注3)対応拡大など、ICT技術の急速な進化により大きく変化しようとしています。このような背景から、これからの生産ラインにおける搬送工程には、従来のベルトコンベヤのように同じ機種を多量に搬送するのではなく、変種変量の生産にフレキシブルに対応できるような高度な技術革新が求められています。
 このようなニーズにお応えするため、次世代の搬送位置決め装置であるマルチキャリアモジュールを開発しました。本装置は、リニアモータで駆動される複数のキャリアがそれぞれ独立して製品を搬送・位置決めをすることで、変種変量の需要に対しても効率的な生産を実現します。
 今後も、当社のメカトロニクス技術とICT技術の融合に取り組み、新しい自動化のソリューションを提供してまいります。


 (注1):情報・通信に関連する技術の総称
 (注2):ドイツ政府が提唱した第四次産業革命のコンセプト
 (注3):Build to Order:顧客からの注文に応じて組み立てる方式


2.主な特長
(1)変種変量生産対応
 ・キャリア独立制御による高速・高精度搬送とタクト最適化を実現
 ・分岐合流モジュールによる異工程、混流生産対応
 ・接触式給電の採用によりキャリア上への給電が可能。電動チャックや電動スライダの搭載により、異種、異形状ワークの搬送に対応

(2)フレキシブルな生産ラインを構築
 ・標準モジュールの組み合わせにより自由な搬送軌道を実現
 ・接触式給電/通信による省配線化
 ・可動コイル型省磁石リニアモータの採用により固定子を簡素化(コイルやマグネットが不要)、生産ラインの長距離化が容易

(3)生産ラインの低コスト化
 ・簡素化された固定子により、長距離生産ラインを低コストで実現
 ・センサレス制御によるリニアスケールレス化
 ・標準モジュールの組み合わせにより、生産量に見合った過不足のない最適な生産ラインの構築が可能


3.主な仕様

 ※添付の関連資料を参照


4.主な用途
 産業用電子機器、家電、自動車向けの機械部品などの組立ラインに使用可能です。

 ※用途例は添付の関連資料を参照


5.その他
 マルチキャリアモジュールは、12月2日(水)から12月4日(金)にかけて東京ビッグサイトにて行われるシステムコントロールフェア 2015に参考出展いたします。



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