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IDC Japan、2014年の国内ストレージサービス市場動向と2019年までの予測を発表

2015-11-17

国内ストレージサービス市場動向および予測を発表


 ・国内ストレージサービス市場の2014年売上実績は2,065億円、2014年〜2019年の年間平均成長率を0.5%、2019年の市場規模を2,113億円と予測
 ・2014年はIT運用の効率化、自動化に向けた需要拡大とディスクアレイのダウンサイジングというマイナス要素が相半ばし、売上がほぼ横ばい
 ・今後、プライベートクラウドハイブリッドクラウドの構築、データ分析の高度化、第3のプラットフォーム時代のデータセントリックなアプリケーションの増加などの影響を受け、付加価値の高いストレージサービスの提供機会が増えると予測


 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1−13−5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内ストレージサービス市場の2014年の売上実績と2015年〜2019年の予測を発表しました。これによると、2014年の国内ストレージサービスの売上は2,064億5,000万円、前年比成長率は0.6%のプラス成長でした。また、2015年の国内ストレージサービス売上を2,083億円と見込み、2014年〜2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は0.5%、2019年の市場規模を2,113億円と予測しています。

 2014年はストレージハードウェア市場にダウンサイジングの傾向が強く出たため、製品販売価格の平均が下がるに伴い、サービス提供料金にも低下傾向が見られました。また、ストレージ市場には新規参入が盛んで、ベンダー間の競争が激化していることから、製品の受注を優先するためにサービス収入の最大化を追求しにくい状況であったこともサービス売上拡大の阻害要因となりました。

 ただし、ストレージ関連のコンサルティングの売上拡大は2014年も継続しています。特に大企業向けのコンサルティングは拡大傾向にあります。IT運用/ストレージ運用のテクノロジー進化により、有償サービスの導入効果が高いことが認知されていると思われます。一方、中堅以下の企業ではサービス提案に対して反応が鈍く、有償でのサービス利用を行いにくい状況もみられています。

 ストレージの保守サービスについては売上が減少したベンダーが多くなりました。景気が落ち込んだ2009年の案件は2014年頃に契約更新時期を迎えるはずですが、当時の導入件数が例年よりも少なかったことが5年後の現在、マイナス要因となって表れています。また、保守サービス料金の顧客単価は下がる傾向にありますが、これにはストレージシステムがダウンサイジングの方向に向かっていることの影響が出ていると思われます。

 IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーの鈴木 康介は「2014年の国内ストレージサービス市場は、IT運用の効率化、自動化に向けた需要拡大とディスクアレイのダウンサイジングというマイナス要素が相半ばし、売上が横ばいという結果となった。今後、プライベートクラウドハイブリッドクラウドの構築、データ分析の高度化/高速化、第3のプラットフォーム時代のデータセントリックなアプリケーション(例えばソーシャルやIoT(Internet of Things))の増加などの影響を受け、付加価値の高いストレージサービスの提供機会が増えるであろう。その一方で、構築サービスなど定型サービスは製品の自動化機能の進化に伴い、規模が縮小するとみられる」と分析しています。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「国内ストレージサービス市場 2014年の分析と2015年〜2019年の予測」(J15500104)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内ストレージサービス市場を「コンサルティング」「導入/構築サービス」「管理/運用サービス」の3つのカテゴリーからなるプロフェッショナルサービスと、製品の維持メンテナンスを行う「保守サービス」に分類した上で2014年の売上実績を分析し、2019年までの市場予測を行っています。

 【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】


<参考資料>
 国内ストレージサービス市場 売上額実績および予測、2012年〜2019年

 ※添付の関連資料を参照


「IDC社 概要」
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年以上にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

 現在、110か国以上を対象として、1,100人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。


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 Tel:03−3556−4761
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