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日本百貨店協会、9月の全国百貨店売上高概況を発表
平成22年9月 全国百貨店売上高概況
I.概 況
1.売上高総額 4,463億円余
2.前年同月比 −5.2%(店舗数調整後/31か月連続マイナス)
3.調査対象百貨店 92社 260店 (平成22年8月対比−3店)
4.総店舗面積 6,470,118m2 (前年同月比:−2.3%)
5.総従業員数 93,190人 (前年同月比:−6.6%)
6.3か月移動平均値 2−4月 −4.2%、3−5月 −3.1%、4−6月 −4.0%、
5−7月 −3.1%、6−8月 −3.5%、7−9月 −3.1%
[参考]平成21 年9月の売上高増減率は−7.8%(店舗数調整後)
【9月売上の特徴】
31か月連続の前年同月比マイナスとなった。
9月は、中旬まで続いた記録的な残暑の影響を受けて、本来最盛期の秋物衣料など主力商材が苦戦したほか、円高・株安傾向の深刻化や政策効果の息切れ(エコカー補助金の終了等)から、景気の先行き懸念が再度浮上するなど消費マインドを抑制する環境要因も重なり、商況全般としては低調に推移した。集客・販促催事の積極展開など各店の施策や、下旬の冷え込みで月後半から季節商材に動きが出始めるなど、売上を下支えする要素もあったが、最終的には前月(−3.2%)から2ポイント減少幅を広げる結果となった。
具体的な動向としては、前年シルバーウィークの連休が今年は振替休日の一日減で飛び石となり集客に影響したこと、一部店舗で改装工事による売場面積の縮小が見られたことなどマイナス要素がある一方、地方物産展や店外催事(優待セール等)が活況であったこと、家庭用品や食料品は比較的堅調に推移したこと、急伸基調の外国人売上は依然二桁増(+18.7%/11 か月連続プラス)で推移していること、などのプラス要素が報告されている。
【要因】
(1)天候:気象庁発表「9月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇上旬から中旬にかけて晴れの日が多く、広く猛暑になるなど残暑が厳しかったが、下旬は天気が周期的に変わり、気温が急激に低下して平年を下回る日があった。猛暑日・真夏日の日数が最大値を更新する地区が多かった。
(2)営業日数増減 29.7日(前年同月比−0.1日)
(3)土・日・祝日の合計 10日( 〃 祝日1日減)
(4) 入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
〔1〕増加した:36店、〔2〕変化なし:24店、〔3〕減少した:72店、〔4〕不明:46店
(5) 9月歳時記(敬老の日、秋分の日/お彼岸)の売上(同上)
〔1〕増加した:9店、〔2〕変化なし:54店、〔3〕減少した:41店、〔4〕不明:74店
(6) 翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
〔1〕増加する:27店、〔2〕変化なし:74店、〔3〕減少する:25店、〔4〕不明:52店
II.地区別の動き
1.10都市売上動向 −4.5%(店舗数調整後/31か月連続マイナス)
2.10都市以外の地区売上動向 −6.4%( 〃 /39か月連続マイナス)
III.商品別の動き
主要5品目では、2か月連続で全品目がマイナスとなった。雑貨は先月より改善したが、衣料品、身のまわり品、家庭用品、食料品は落とす結果となった。また、子供服・洋品、その他衣料品、美術・宝飾・貴金属、その他雑貨、家具、家電、生鮮食品、惣菜は先月より改善する動きとなった。
※以下の資料は、添付の関連資料を参照
・平成22年9月 全国百貨店売上高概況
・第3表 地区別商品別売上高
・第4表 地区別商品別売上高(対前年増減(−)率)
・第5表 従業員数および売場面積等