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荏原製作所、中国の発電所向けにボイラ給水ポンプを出荷開始
荏原は中国の発電所向けに世界最大級のボイラ給水ポンプを出荷しました
・参考画像は添付の関連資料を参照
荏原製作所(以下:荏原)は、中国の超臨界発電所(※1)向けに世界最大級のボイラ給水ポンプを出荷致しました。今回、1台のポンプで初めて100万キロワット級発電所のボイラへの給水を実現しました。ボイラ給水ポンプとしては世界最大級の規模になります。
従来2台のポンプで行っていた給水を1台で行うことで、ポンプの大型化によるポンプ効率の向上を実現させ、発電所全体の省エネに貢献します。加えて、周辺機器を含めた設備の簡素化を可能にし、発電所全体のコストダウンに貢献しています。
経済発展著しい中国では、今後も発電所の新設や高効率化にともなう更新需要が見込まれます。荏原は、約30年にわたる中国発電所向けポンプの信頼と実績でこうした中国市場のニーズに応えていきます。同時に、世界各地のインフラを支えるさまざまなポンプの技術開発に取り組み、今後も世界に貢献してまいります。
【ポンプ】
型式:HDB型
台数:2台(100万キロワット級の発電所 2基に各1台納品)
口径:20インチ
流量X全揚程X軸動力(概略値):約3,200t/hX約3,800mX約37,700kW(※2)
納品先:中華人民共和国 山東省
出荷日:2015年5月
受注金額:約5億円
※1超臨界発電所(SC:Super Critical)とは、一般的に発電用主タービンの取り扱う主蒸気温度が566℃程度、主蒸気圧力25MPa(ポンプ出口圧力34MPa)前後である大容量火力発電所のこと。
※2今回のポンプの全揚程は約3,800m。富士山とほぼ同じ高さまで水を揚げられることになります。