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IDC Japan、2014年の国内ネットワーク機器市場のベンダー競合分析結果を発表
国内ネットワーク機器市場 ベンダー競合分析結果を発表
・ネットワーク機器の3つの市場で、2014年もシスコシステムズが40%以上のシェアで首位。
2008年からの6年間首位の入れ替えなし
・企業向けルーター市場もシスコシステムズが首位を獲得。ベンダー間の力関係が拮抗し、市場外部からもサービス化/ソフトウェア化の脅威で競争環境は厳しい市場
・通信事業者向けイーサネットスイッチ市場は、日立金属が31%のシェアで首位、富士通、シスコシステムズ、NECが続く。6年間で首位の入れ替えが3度発生する流動性の高い市場
IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1−13−5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、ルーター、イーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器を含む国内ネットワーク機器市場の競争環境とベンダー動向に関する分析を発表しました。これによると2014年の国内通信事業者向けルーター、企業向けイーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器の各市場では、シスコシステムズがシェアを40%以上獲得し首位を確保しました(参考資料)。
一方で、2014年の通信事業者向けイーサネットスイッチ市場では、日立金属が30.6%のシェアを獲得し首位になりました。ただし、富士通やシスコシステムズ、NECとの差は大きくなく、上位ベンダーでシェアを分け合う形になっています。企業向けルーター市場も比較的拮抗しています。2014年の首位ベンダーであるシスコシステムズのシェアは35.8%ですが、ヤマハがそれに続き、3位以下のベンダーも比較的高いシェアで追っています。
また、ベンダー間の競争環境の変化に注目すると、寡占度が高く流動性の低い市場と、比較的流動性のある市場に分かれることが明らかになりました。2008年からの6年間で見ると、通信事業者向けルーター、企業向けイーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器市場では、シスコシステムズは1度も首位を明け渡しておらず流動性は高くありません。一方、通信事業者向けイーサネットスイッチ市場は、6年間で3度の首位の入れ替えが発生しており、通信事業者による投資動向やベンダー採用動向によって、ベンダーの順位にも変動が見られます。
企業向けルーター市場でも、2008年からの6年間で、ヤマハがシスコシステムズから1度首位を奪取しており流動性が見られます。同市場は、ベンダー間の力関係が拮抗しているために、新製品投入のタイミングや大型案件の受注状況によって、市場の勢力図が変化します。また、市場内部の競争に加えて、市場外部からのサービス化/ソフトウェア化による脅威にさらされつつあり、競争環境は厳しい市場であると言えます。
企業向け無線LAN機器市場は、2008年以降で最も大きな成長を遂げた市場で今後も成長が期待されています。一方で、市場の成長による恩恵はベンダーに一律にはもたらされてはおらず、ベンダー間の格差は広がる傾向にあります。2014年以降、企業向け無線LANベンダー統合の動きが活発になっている中で、「無線LAN機器市場におけるベンダー再編の動きは、これまでのアライアンス関係の見直しを求める。無線LAN機器の専門ベンダーが減少する中では、ゼロベースで再検討すべきである。たとえばイーサネットスイッチの領域で競合するベンダー間でも、無線LAN機器の領域では提携することも考慮に入れるべきである」とIDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャーの草野 賢一は述べています。
今回の発表はIDCが発行した「2015年 国内ネットワーク機器市場 ベンダー競合分析:ルーター、イーサネットスイッチ、無線LAN機器ベンダー動向」(J15010105)にその詳細が報告されています。本レポートでは、ルーター、イーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器市場におけるプレイヤー間の現在の競合状況と今後の競争環境ポイントを論じ、主要プレイヤーの動向をテクノロジー横断的に分析しています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】
<参考資料>
国内ネットワーク機器市場 製品別ユーザーセグメント別 首位ベンダーとシェア、2014年
※添付の関連資料を参照
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