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明電舎、ドイツの避雷器製造会社を買収
ドイツの避雷器製造会社買収について
株式会社明電舎(取締役社長 浜崎祐司)は、ドイツの持株会社TRIDELTA GmbHから、その傘下の避雷器製造販売会社であるTRIDELTA Uberspannungsableiter GmbH(◇)(トリデルタ・ウバーシュパヌングスアップライター有限会社、以下TRIDELTA社)を買収することで合意し、6月中に契約を完了する予定です。
◇「TRIDELTA Uberspannungsableiter GmbH」の正式表記は添付の関連資料を参照
TRIDELTA社は、ドイツ・チューリンゲン州ヘルムスドルフを拠点とする避雷器の専業メーカーで、ヨーロッパを中心に、世界120カ国以上に800kVまでの磁器がいし形及びポリマーがいし形電力用避雷器を納入しています。
当社は、1975年に世界初の電力用酸化亜鉛形ギャップレス避雷器(MOSA)を開発・納入し、耐多重雷性能、耐汚損性能を向上させるなど、避雷器の発展に大きく貢献してまいりました。これらが高く評価され、当社が開発した避雷器(MOSA)は2014年にはIEEE(注)から「IEEEマイルストーン」に認定されています。
当社は今回、TRIDELTA社を買収することで、日本・中国・ドイツの三拠点体制とし、販路・生産能力を拡大するとともに、生産体制の最適化、共同製品開発等の技術交流を進め、高品質・高性能の電力用避雷器を提供してまいります。
電力事業分野では、新興国の経済発展と都市化を背景に加速する電力需要を支えるため、電力インフラ設備への投資が期待されており、電力機器を保護するための避雷器は、中長期的に高い成長が見込まれています。
当社は、日本及び中国を拠点としアジア地域を中心に避雷器の海外事業を進めてまいりましたが、今回一層の海外展開に向けた戦略的拠点として、ヨーロッパに拠点を置くTRIDELTA社を買収し、中東、アフリカ、ヨーロッパ、中南米等の避雷器市場へ販売を拡大してまいります。
(注)IEEE:The Institue of Electrical and Electronics Engineers
■TRIDELTA Uberspannungsableiter GmbHの概要
代表者:Dr.Hans−Heinrich Matthias
本社所在地:チューリンゲン州ヘルムスドルフ
従業員数:74人(2014年6月)
設立:2003年(創業1890年)
事業内容:電力用避雷器製造販売
売上高:17百万ユーロ(2014年6月期)