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アンリツ、LTE−Advanced対応の携帯端末開発用ワンボックステスターを販売開始

2015-05-29

業界初
LTE−Advanced端末の3キャリアアグリゲーションと2x2 MIMO試験を1台の測定器で実現
ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cの販売を開始

 *製品画像は添付の関連資料を参照

 アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、LTE−Advanced[※1]に対応した携帯端末の開発用ワンボックステスタとして、ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821C(http://www.anritsu.com/ja-jp/products-solutions/products/mt8821c.aspx?news=release)を開発。5月26日から販売いたします。
 今回開発したMT8821Cは、業界で初めて、1台で、3つのコンポーネントキャリアを用いたキャリアアグリゲーション(3CC CA)[※2]と2x2 MIMO[※3]を搭載したLTE−Advanced端末のRF送受信試験[※4]や最大スループット試験[※5]など、開発段階で必要とされる各種試験を可能とするワンボックステスタです。
 アンリツは、従来から各種携帯端末の開発・製造用ワンボックステスタとして、ラジオ コミュニケーション アナライザMT8820Cを提供していますが、MT8820Cで前述の測定を行う場合、3台のMT8820Cが必要でした。
 しかし、開発用ワンボックステスタとして開発されたMT8821Cでは、前述の測定に1台で対応でき、設備コストの削減、省スペース化、開発効率の向上に貢献いたします。

[開発の背景]
 携帯端末を利用した映像や動画などリッチコンテンツサービスの急増にともない、LTEをさらに高速化したLTE−Advancedの採用が進んでいます。
 LTE−Advancedは、複数のコンポーネントキャリア(通信帯域)を束ねるキャリアアグリゲーションと複数のアンテナを使用するMIMO(Multiple Input Multiple Output)が高速化のキーテクノロジーとなっています。
 現在、3つのコンポーネントキャリアを束ねた3CC CAと送受信で各2本のアンテナを使用する2x2 MIMOにより、最大通信速度450 Mbpsを可能とするLTE−Advancedの導入に向けた開発が進展しています。
 そこでアンリツは、LTE−Advanced端末の開発用途をターゲットとした新たなワンボックステスタを開発。業界で初めて、1台で3つコンポーネントキャリアを束ねた3CC CAと送受信で各2本のアンテナを使用する2x2 MIMOに対応したLTE−Advanced端末の評価を可能とするラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cの販売を開始いたしました。


[製品概要]
 ラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821Cは、携帯端末のRF送受信試験機能と擬似基地局機能を搭載したワンボックステスタです。
 測定ソフトウェアとして、LTE−Advancedに加え、LTE、W−CDMA/HSPA、GSM/GPRS/EGPRS、TD−SCDMA/HSPA、CDMA2000(R) 1X/1xEV−DOを用意しており、1台のMT8821Cでセルラ方式の携帯端末のRF送受信測定や最大スループット測定などが行えます。
 ※CDMA2000(R)は、Telecommunications Industry Association(TIA−USA)の登録商標です。

 [製品ページ]:http://www.anritsu.com/ja-jp/products-solutions/products/mt8821c.aspx?news=release


[主な特長]
 ■1台のMT8821Cで、3CC CAと2x2 MIMOの評価が可能
  MT8821Cは、業界で初めて、1台で3CC CAと2x2 MIMOの評価を可能としています。複数の測定器を用意する必要がなく、設備コストの削減や省スペース化、開発効率の向上に貢献できます。

 ■測定効率の向上
  MT8821Cは、3GPPで定められているRF試験規格の各テストケース(試験項目)に準拠した測定パラメータを設定済みであり、簡単にRF送受信試験が行えます。また、試験規格の条件でのPASS/FAIL判定を自動的に行い、測定効率の向上が図れます。

 ■RFパラメトリック試験に対応
  MT8821Cは、RF試験規格で規定されたパラメータを柔軟に変更でき、3GPP RF試験規格に規定されたパラメータでの送受信試験だけでなく、RFパラメトリック試験や簡易的なプロトコル試験[※6]を行うことができます。

 ■6GHzまでの周波数に対応
  MT8821Cは、6GHzまでの周波数で測定が行えます。これにより、現在、LTE規格で策定が進められているLAA(Licensed Assisted Access)[※7]や無線LANなどで使用される5GHz帯のUnlicensed Band(免許不要の周波数帯域)を使用する携帯端末の評価が行えます。

 ■LTE−AdvancedのOTA試験に対応
  使用周波数帯の増加やMIMOの高次化に伴い、携帯端末に実装されるアンテナ数が増加しており、実際に電波を飛ばして携帯端末の総合的な送受信性能を測定するOTA(Over the Air)試験の重要性が高まっています。MT8821Cは、OTA試験システムに組み込まれる測定器として使用できます。

 ■拡張性を有するプラットフォーム
  MT8821Cは機能拡張を考慮したプラットフォームとなっています。今後開発が予定されている4つの周波数帯域を束ねた4キャリアアグリゲーション測定など、将来の機能追加がハードウェアソフトウェアの追加で行えます。

 ■MT8820Cで蓄積した資産活用が可能
 MT8821Cは、リモートコマンドをはじめMT8820Cとの互換性を有し、MT8820Cで使用していた試験冶具やソフトウェア資産を継承できます。これにより、MT8821C導入時の自動試験環境の構築に要するコストを削減することができます。


[対象市場・用途]
 ■対象市場:チップセットメーカ、携帯端末メーカ、通信事業者
 ■用途:チップセットや携帯端末の開発、通信事業者の端末受入試験

[用語解説]
 ※1 LTE−Advanced:Long Term Evolution−Advanced
  LTE方式をさらに高速化したものであり、下り4000Mbps以上/上り1500Mbps以上の高速通信の実現を目指している。

 ※2 キャリアアグリゲーション
  複数のLTEコンポーネントキャリアを同時に使用することで、広い帯域を確保し、通信速度を向上させる技術。3CC CAは、3つのコンポーネントキャリアを束ねる技術。

 ※3 MIMO:Multiple Input Multiple Output
  複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信を高速化する技術。

 ※4 RF送受信試験
  3GPPなどの通信規格が定める携帯端末の送受信性能を確認する試験。

 ※5 最大スループット試験
  単位時間あたりの最大通信速度を確認する試験。

 ※6 プロトコル試験
  端末と基地局間の通信手順を確認する試験。

 ※7 LAA:Licensed Assisted Access
  免許不要の周波数帯を使用してLTE通信を行う方式。


<お客様からのお問い合せ先>
 アンリツ株式会社
 計測器営業本部 営業推進部
 TEL:046−296−1208/0120−133−099(フリーダイヤル)
 E−mail:SJPost@zy.anritsu.co.jp



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