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NTT−AT、Webアクセス最適化装置「Webアクセスシェイパ3.0」に新機能を追加
大量のアクセスを繰り返すユーザーを制限し、一般ユーザーを守る!
Webアクセス最適化装置「Webアクセスシェイパ3.0」に新機能を追加
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT−AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:花澤 隆)は、Webアクセス最適化装置「Webアクセスシェイパ3.0」に、大量のアクセスを繰り返して、サーバー処理や一般ユーザーに影響を与えるヘビーユーザーを一時的につながり難く(非優先化)する新機能を追加し、販売を開始します。
本機能により、人気イベントのチケットや限定商品などをPCツールを使って購入するヘビーユーザーや、官公庁や企業サイトに大量のアクセスを行う招かれざるヘビーユーザーによるサーバーシステムへの影響を制限し、一般ユーザーのアクセス機会を守ることができます。
「Webアクセスシェイパ3.0」は、コンサートやイベントのチケット販売、航空機や新幹線などのチケット予約などの開始時に急激なWebアクセス集中によって一時的に発生する負荷をキューイングのうえシステムを安定稼働させ、決済処理中にエラーになるなどの弊害を防ぐ機能を持つ装置です。また、必要に応じて待ち人数や予想待ち時間が分かるチケット(アクセス予約)を発行してWebサービス利用者のイライラを軽減する機能も備えています。新規サーバーの増設なしにWebサービス利用の快適性や公平性を向上させることができます。NTT未来ねっと研究所が開発した技術を基に、NTT−ATが商品化し、2007年より提供しています。
大量アクセスのユーザーへの対応が急務
近年、PC/携帯サイトからの申込や購入/決済処理できるWebサービスが一般にも広く利用されるようになり、イベントのチケットや記念列車の乗車券などの限定商品の申込/購入にも多数利用されています。しかし、人気が集中するチケットや限定商品の場合は申込/購入開始時にアクセスが集中し、購入が難しいのが現状です。その一方で、特殊な方法を用いて大量購入し、オークションサイト等で高額に転売するユーザーがいます。これにはPCツールなどを使用して、通常のユーザーよりも大量にアクセスを繰り返したり、高速で手続きを実行(処理)させて申込/購入しているケースがあります。このようなケースを排除しようとする場合、いままではネットワーク機器やサーバー側で疑わしい特定IPアドレス(ヘビーユーザー)を判断してそのアクセスを遮断する、あるいは決済段階でクレジットカード番号の重複チェックで規制するなどの手段でユーザー間の公平性を保つ対策がとられてきました。しかしその際、それが本当に一般ユーザーの購入に影響するヘビーユーザーのアクセスであるか否かを正確に判断する(誤検知のリスクを軽減する)ためには、かなりの手間がかかるという問題があり、十分に対応できていないのが現状です。
一律遮断ではなく、非優先化で対応
今回追加された「Webアクセスシェイパ3.0」の新機能は、このような判断の難しいアクセスを一律で遮断するのではなく、Web混雑中はヘビーユーザーのつながる頻度を低くする(つながり難くする)ことで対応し、一般ユーザーとアクセス機会を公平化する機能を追加しました。Web混雑が発生していない場合、つまりサーバーにも他の利用者にも影響がない平常時では、PCツールによるアクセスであっても通常通り接続できることが、これまでの対策にない特長です。
本装置は、ECサイトへのPCツールなどによる大量のアクセスを制限し、一般ユーザーの購入機会を守るだけではなく、国内外のニュースで注目が集まった官公庁や企業サイトへの大量のアクセスを行うユーザーへの対策にも効果を発揮します。
今後、NTT−ATでは、ECサイトを運営している企業・団体や官公庁・自治体、大学への提供拡大に取り組みます。
Webアクセスシェイパが有効なサイト
Web混雑ピーク時と平常時の差が大きいシステムに適しています。大規模なシステム増設はコスト的に難しいが、他社サービスとの差別化を図るため、ユーザーの満足度向上のため、何らかの手を打ちたいとお考えの企業の方に最適です。特に今回追加した新機能は、以下のようなサイトに効果を発揮します。
●ECサイト(通販サイト、チケット販売サイトなど)
人気商品の販売開始時やキャンペーン/セール時に、ヘビーユーザーからの大量アクセスにより、一般ユーザーがつながり難い状況が発生したり、サーバー過負荷状態でお困りのサイト。
●官公庁・自治体サイト
国内外が注目するニュースにより、ヘビーユーザーの大量のアクセスが発生し、一時的にであっても、一般ユーザーの閲覧に影響が生じては困るサイト。
価格
Webアクセスシェイパ3.0:420万円/台(税抜:400万円)
SSLはオプションで1,000TPSまで。
2台使用で冗長化構成、ロードバランサ(LB)と組み合わせての使用も可能。
新機能の「過剰アクセス対策機能」はオプション(税抜:100万円)扱いとなります。