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大成建設など、集合住宅の床衝撃音など大幅低減の「遮音高性能乾式二重床」を開発

2015-04-21

「遮音高性能乾式二重床」を開発
〜集合住宅の床衝撃音や固体伝搬音を大幅に低減〜


 大成建設株式会社(社長:村田 誉之)と株式会社トップ工業(社長:中井 富士夫)は、床面上を子供が飛び跳ねることなどで発生する音(重量床衝撃音)や、設備機器の稼働音などに起因して、コンクリート内部を伝わる振動により床面等から発生する音(固体伝搬音)を大幅に低減する「遮音高性能乾式二重床」を開発し、実施適用を開始しました。

 従来の乾式二重床は床材とスラブに挟まれた空間を配管スペースとして利用し、部屋の配置等を自由に設計できることから、多くの集合住宅で採用されていますが、その共振特性により重量床衝撃音や固体伝搬音を増幅させる傾向があります。その対策として、床スラブコンクリートの厚みを増したり、乾式二重床に遮音シートを追加するなどの方法が考えられますが、いずれもコストアップとなることが課題とされていました。

 そこで大成建設はトップ工業と共同で、床材を安定的に支え、揺れを抑制する二連支持脚と重くて硬い床材(硬質石膏ボード、パーチクルボード)とを組み合わせることにより、重量床衝撃音や固体伝搬音を効果的に低減させる「遮音高性能乾式二重床」を開発しました。


【遮音高性能乾式二重床の特性
 (1)重量床衝撃音のエネルギーを70〜90%低減
  従来の乾式二重床と比較し、下室への重量床衝撃音を70〜90%低減することが可能で、公的機関(一般財団法人 日本建築総合試験所)において、重量床衝撃音の改善効果に関する評価尺度の最高ランク『Δ(デルタ)LH−4等級』を獲得しました。

 (2)固体伝搬音のエネルギーを70%低減
  固体伝搬音については、63Hz域帯において従来の乾式二重床に対して70%低減効果を発揮し、既に東京都内の改修工事で実施適用を行っています。

 (3)コストメリット
  従来の乾式二重床に遮音シートを用いた場合と比較し、材料費・施工費合せて25%のコスト低減が可能です。また、スラブ厚を増やす対策が不要になるため、建物全体の構造コスト低減も実現できます。


 今後、新築工事はもちろん、集合住宅やオフィスの改修工事についても、躯体を変更することなく容易に重量床衝撃音や固体伝搬音を低減することができる「遮音高性能乾式二重床」を積極的に提案してまいります。

 ※参考資料は添付の関連資料を参照



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日本建築総合試験所 一般財団法人 大成建設 特性 LH

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