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富士フイルム、低線量・高画質を実現したデジタルX線画像診断システムを発売
低線量・高画質を実現し、医療現場を強力にサポート
デジタルX線画像診断システム「FUJIFILM DR BENEO(ベネオ)−Fx(エフエックス)」
1回の撮影で複数の断層画像を得ることができる、トモシンセシス機能を搭載
●新発売●
富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、FPD(フラットパネルディテクター)(※1)とX線撮影装置を組み合わせた、当社のデジタルX線画像診断システム「BENEO」シリーズの最新機種として、1回の撮影で複数の断層画像を得ることができるトモシンセシス機能を新たに搭載した「FUJIFILM DR BENEO−Fx(ベネオ エフエックス)」(以下、BENEO−Fx)を、平成27年4月15日より富士フイルムメディカル株式会社(社長:新延 晶雄)を通じて発売いたします。なお、当社は、4月17日から19日までパシフィコ横浜で開催される「2015 国際医用画像総合展(ITEM2015)」に本製品を出展いたします。
今回発売する「BENEO−Fx」は、FPDとして、当社独自の画像読取方式「ISS方式」(※2)によって少ないX線量でも高画質な診断画像が得られるデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO HC SQ」を搭載しています。画像診断をサポートする新機能として、1 回の撮影で角度を変えながらX線を連続照射し、得られた複数の画像から断層画像を生成できるトモシンセシス機能を搭載しました。トモシンセシス機能による撮影では、複数の断層画像によって奥行き方向の情報が得られるため、微細骨折などが観察しやすくなります。この他にも、骨折や膝関節の磨耗に対する手術で、チタンなどの金属を含む人工骨を埋め込んだ患部を撮影する際に、CT(コンピューテッドトモグラフィ)装置による撮影では、人工骨に付属する金属によってアーチファクト(※3)が発生して患部を観察しにくいことがありましたが、「BENEO−Fx」のトモシンセシス機能では、当社独自の「金属アーチファクト抑制処理」によって、金属影を極力抑えて、より診断しやすい断層画像が得られます。さらに、胸部撮影で骨成分のみを除去した画像などを生成・描出できるエネルギーサブトラクション撮影機能も搭載しました。
「BENEO−Fx」は、X線の撮影操作、撮影画像の確認やトモシンセシスなどの処理を、1台のコンソールでオペレーション可能です。また、ボタン1つで撮影部位・目的に合わせて、自動でFPDとX線管の位置合わせができるオートポジショニング機能も搭載しており、短時間でポジショニングの調整ができます。近年ニーズが高まっている全脊椎や全下肢などの広範囲を撮影する長尺撮影にも対応し、効率の良いワークフローを提供します。
富士フイルムは、医療現場のさまざまなニーズにいち早くお応えし、さらなる画像診断の効率化と医療の質の向上に貢献いたします。
◇製品画像は添付の関連資料を参照
記
1.販売名:診断用X線装置 FUJIFILM DR BENEO−Fx(認証番号:第226ABBZX00145000号)
2.発売日:平成27年4月15日
3.標準ユーザー渡し価格:123,000,000円(標準構成(*)、税別)
(*長尺撮影機能、オートポジショニングなどの機能が含まれます)
4.主な機能・特長
◇添付の関連資料を参照
※1:Flat Panel Detectorの略。被写体を通過して照射されるX線エネルギーを検出し、電気信号に変換する、X 線画像平面検出器のこと。
※2:Irradiation Side Samplingの略。従来型のFPDと反対側のX線照射面側にセンサーを配置し、X線の照射面側よりX線から変換された光信号を読み取る当社独自方式。
※3:実際の物体ではない、二次的に発生した画像のこと。
※4:平面検出器のシンチレータ面での領域。
※5:トモシンセシス撮影機能、エネルギーサブトラクション撮影機能は、本製品に標準搭載されている「FUJIFILM DR CALNEO HC SQ(DR−ID911SE)」と組み合わせることにより使用可能。
※6:X線情報をセンシングする性能を高め、かつX線を低ノイズで検出することを可能とした電気回路。
※7:左右の肺、胸椎、胸骨に囲まれた部分。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
・お客様
富士フイルムメディカル株式会社 マーケティング部
TEL 03−6419−8033