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JVCケンウッド、日本IBMと協業し不審者検出など監視カメラの映像分析システムを受注開始

2015-04-14

日本IBMとの協業により、監視カメラや業務用無線機器とIVA技術を連動した
「インテリジェントセキュリティシステム」の受注活動を開始


 株式会社JVCケンウッドは、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、「日本IBM」)との協業により、当社の監視カメラや業務用無線機器と日本IBMが有する画像解析技術「IVA(インテリジェント・ビデオ・アナリティクス)(※1)」を連携することで、犯罪の抑止から特定した人物や挙動不審者などの検出まで、幅広い監視を実現する「インテリジェントセキュリティシステム」の要素技術の開発を完了し、受注を開始しましたのでお知らせいたします。
 ※1:監視した環境のビデオ分析により、イベント、属性や動作のパターンを識別する分析ソフトウェア。ほぼリアルタイムでビデオ・ストリームを監視してアラートを自動生成したり、履歴データのフォレンジック分析(コンピュータやネットワークの通信ログなどのデータ検索)を活用して特定の問題、傾向、パターンの検索などが可能です。


1.市場背景と「インテリジェントセキュリティシステム」の概要
 当社では、市場縮小が続く民生事業から今後の成長が期待されるカーエレクトロニクス事業や業務用(B to B)事業へ、また既存事業から次世代事業へと社内リソースのシフトを進めています。その中で、監視カメラ分野は、国内の電気設備や娯楽施設などの市場で高いマーケットシェアを有しており、人々の「安全・安心」を確保するための「犯罪抑止に最も効果的」とされる「防犯カメラ」として、夜間での鮮明画質や操作性、屋外設置性などが高く評価されています。また、2020年の東京オリンピックに向けて、関連設備のセキュリティへの関心が高まっており、今後の市場拡大が見込まれます。

 このたび、日本IBMとの協業により実現した本システムは、当社が長年培ってきた監視カメラや業務用無線機器と日本IBMが提供するIVA技術を連携することで、異常検出の業務を無人化し、監視員や警備員の業務効率向上をはかれるだけでなく、映像から目的画像を抽出する時間を短縮することを可能としました。
 監視カメラで撮影したリアルタイム映像および記録媒体に保存した記録映像に対して、IVA技術で画像解析することにより、特定の色や大きさ、人物、車両などを抽出し、異常が発生した場合には業務用無線機器などを通じて即座に警備員へ伝達できます。

 これにより、システムの規模に合わせた犯罪の抑止から、徘徊人の検出、泥酔者のホームからの落下防止など、幅広いニーズに対応する監視システムを提供することが可能となりました。
 当社では本システムを、既設システムを含め小規模なシステムから大規模ネットワークを用いたシステムまでを統合管理することで、監視カメラによる情報を一元管理し、初期行動を迅速・効率よく・確実に判断するCAMS(Cloud,Analytics,Mobile and Security)領域の統合ソリューションとしての提供をめざします。

 *参考画像は添付の関連資料を参照


2.「インテリジェントセキュリティシステム」の強み
(1)ライブ監視の24時間監視を実現
 画像解析システムによる目的対象映像の検出設定をすることで、自動監視を行うことが可能です。

(2)監視品質の向上
 本システムによる映像の検出および報知機能を用いることで、集中力の低下や人的ミスによる未検出などの不確実性を排除することが可能です。

(3)無人化を実現
 常に映像を確認する監視員を配置しなくしても、自動検出機能に連動した報知システムを構築することで、画面監視員の無人化に貢献できます。

(4)記録画像の抽出時間大幅短縮
 異常が発生した場合、記録した監視カメラ画像を再生して探す作業が発生します。場合によっては、数日間検出作業を要することもあり、作業の不確実性が高まる恐れがあります。本システムでは、画像解析システムで検出することにより、短時間で目的の画像を抽出することができます。

(5)システム規模によらず費用対効果が算出しやすい
 本システムでは、小規模な監視カメラシステムから市中の見守り監視カメラのような大規模システムまで、同一コンセプトでシステム拡張ができ、監視員の人員増を回避する改善効果にも繋がり、設備投資に対応した効果が明確に算出できます。システム拡張は、既設システムに対しても投資金額を最小に抑えたシステム提供が可能となります。


3.ソリューションの提供
 店舗内の監視カメラ映像から市町村レベルの膨大な監視カメラ映像まで、システムの規模に合わせたシステムインテグレーションとソリューションを提供します。
 ・検出可能な分類:大きさ、速度、軌跡、色、時刻、時間、形状
 ・検出可能な対象物:人物、車両、その他の固形物体


 *以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照

 ・(1)アプリケーション例
 ・(2)システム構成イメージ




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