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大日本印刷、医療用輸液バッグ外装材の高耐久性透明バリアフィルムを開発

2015-04-10

医療用の輸液バッグ外装材の高耐久性透明バリアフィルムを開発
DNP独自の蒸着技術を用い医療用バッグを入れる外装材で採用


 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、DNP独自の化学蒸着(以下:CVD)技術(*)で製造したバリアフィルム「DNP透明蒸着フィルム(IBフィルム)」の輸液バッグを入れる外装材を開発しました。今回、「DNP透明蒸着フィルム(IBフィルム)」の折り曲げなどの屈曲耐久性が優れている点が評価され、水分・電解質や栄養素などを患者に点滴で投与する医療用の輸液バッグの外装材に採用されました。

 *薄膜形成技術の一つで、真空下で膜の原料となるガスを化学反応させて、フィルム上に薄膜を形成する。DNPは世界で初めて包装材料用に当技術を採用した。この技術を用いて製造した薄膜は、フィルムの伸縮や曲げなどによる劣化性が少ない。


 なお当製品は、4月8日(水)〜10日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第6回高機能フィルム展」のDNPブースに出展します。この展示会では、DNPが成長領域と位置づける「食とヘルスケア」「暮らしとモビリティ」「環境とエネルギー」「知とコミュニケーション」において、DNPの強みを持った「未来のあたりまえ」となる製品・サービスや仕組みを創り出すために、販売機会の拡大と次期研究開発テーマの発見を目指しています。


【開発の背景】
 医薬品業界では、廃棄物削減や医療事故防止を目的として、輸液の容器が、ビンやプラスチック容器から、薬品名や内容物等が印刷されたプラスチックフィルムを使用した輸液バッグへと、切替えが進んでいます。輸液バッグを入れる外装材は、内容物である水分・電解質や栄養素などが、水蒸気や酸素などにより劣化するため、従来はプラスチックフィルムにバリア性の高いアルミを貼り合わせたものを使用していました。しかし近年は、内容物が確認できるように透明のフィルムを使用したいとの要望が増えてきており、高い耐久性を持つ透明バリアフィルムが求められてきました。

 DNPでは独自のCVD技術による透明バリアフィルムを食品向けに提供しており、今回その技術を応用して輸液バッグを入れる外装用に耐久性とバリア性能を最適化させた透明バリアフィルムを開発しました。


【輸液バッグを入れる外装材向け「DNP透明蒸着フィルム(IBフィルム)」の概要】
 ・折り曲げなどに対する耐久性に優れ、バリア性の劣化が少ないことから輸液バッグの外装材に最適です。
 ・水蒸気や酸素に対して高いバリア性を有しているため内容物の劣化を防ぎます。
 ・透明性が高く、内容物を目視で確認できます。
 ・アルミを蒸着した従来の透明バリアフィルムに比べ、約20%耐久性が向上しました。

 ※グラフ資料は添付の関連資料を参照


【今後の展開】
 DNPは、「DNP透明蒸着フィルム(IBフィルム)」を国内外の輸液バッグを製造している医療・医薬品メーカー向けに販売し、2018年までに10億円の売上を目指します。





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