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IHI、最新鋭原子力プラントAP1000用の原子炉格納容器の製作と出荷が完了

2015-04-02

最新鋭原子力プラントAP1000(R)用の原子炉格納容器の製作と出荷が完了〜米国で建設中の原子力発電所向け 全4基〜


 株式会社IHI(本社:東京都江東区/社長:斎藤 保)は,当社の横浜工場で2009年に開始した,米国ウェスチングハウス社(以下,「WEC社」)が米国で手掛けている最新鋭原子力プラントであるAP1000(R)(※1)に搭載される,原子炉格納容器4基の設計・製作を完了しました。AP1000(R)用原子炉格納容器の出荷は2010年8月の初出荷以降複数回におよび,2015年2月に全ての機器の出荷が完了しました。
 今回の製作完了を記念し,WEC社の関係者出席のもと,横浜工場内で完成式典を実施しました。

 このたび出荷が完了した原子炉格納容器は,原子炉容器や蒸気発生器などの一次系機器を覆い,事故時に防護機能を有する重要な機器です。その大きさは,直径40m,高さ66m,1基あたりの製品重量は約3,800トンにもなり,米国で建設している以下のAP1000(R)に搭載されます。

 ・ボーグル原子力発電所3・4号機
  米国ジョージア電力の子会社であるサザンニュークリア―電力が米国ジョージア州にて運転予定
 ・バージル・C・サマー原子力発電所2・3号機
  米国スキャナ電力の子会社であるサウスカロライナ・エレクトリック&ガス電力が米国サウスカロライナ州にて運転予定

 IHIは,2006年にWEC社に出資を行い,加圧水型軽水炉(PWR)事業に参画しました。AP1000(R)用原子力機器ではこれまでに米国の他,中国へも輸出実績があり,その製作にあたっては,従来の沸騰水型軽水炉(BWR)事業で培った原子炉系機器製作のノウハウを存分に活かしています。

 IHIは原子炉系機器製作で培った知見・技術をもとに,地球環境保全およびエネルギーセキュリティーの観点から継続的な需要が今後も見込まれる原子力発電所新設計画へ積極的に取り組み,より安全な原子力発電の実現を目指すとともに,国内外電力の安定供給,CO2削減に貢献していきます。

 (※1)AP1000(R)
 WEC社が開発し,米国原子力規制委員会(以下,「NRC」)から設計認証を取得している最新鋭の加圧水型原子炉。事故時の冷却システムに,外部動力を使用しない静的安全設計を採用しており,NRC内の専門調査チームが福島第一原子力発電所事故を受けた原子炉の安全性強化策の検討を行った上でも,付帯条件なしに設計承認されている。


<原子炉格納容器出荷の様子>

 *添付の関連資料を参照


<AP1000(R)原子炉格納容器>

 *添付の関連資料を参照





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