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双日ロジスティクス、カンボジア−タイを陸路で結ぶ定期混載輸送を開始
双日、カンボジア−タイを陸路で結ぶ定期混載輸送を開始
〜プノンペン経済特区と提携し、日系企業初のサービスを展開〜
双日ロジスティクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表:長阪 九万太)は、カンボジア−タイを陸路で結ぶ定期混載輸送サービスを、2015年3月より日系物流会社で初めて開始します。これにより、南部回廊を利用したプノンペン、バンコク間、東西660kmを結ぶ効率的な一貫輸送が可能となります。
双日ロジスティクスは、2011年からホーチミン〜プノンペン〜バンコク間の大口貨物の陸送サービス「クロスボーダートランスポーテーションサービス、以下CBTサービス」を開始し、実績を積み重ねてきました。一方、小口貨物については、カンボジア−タイ間の税関手続きの煩雑さにより、混載輸送が困難なため、プノンペン〜バンコク間は海上輸送(シンガポール経由)に頼らざるを得ず、輸送に約20日を要していました。このたび混載小口貨物を集約し陸路の税関手続きの効率化を実現することで混載輸送が可能となり、輸送日数を約5日間に短縮します。
現在、経済成長が続くメコン地域では、日本企業の更なる生産拠点確保のニーズが高まっています。特に労働力の豊富なカンボジアでは、タイプラスワンとして、人材不足や賃金高騰に悩むタイの生産拠点を補完する分業体制が整いつつあります。このような背景から、カンボジアのプノンペン経済特区(Phnom Penh SEZ Co.,Ltd.、以下PPSEZ)には同国で最も多くの日系製造企業が集積しており、カンボジア〜タイ間の少量多品種の小口貨物の物流サービスに対する需要が拡大しています。双日ロジスティクスは、新たなサービスを開始するにあたり、PPSEZより全面的な協力を得ることで、PPSEZの入居企業様をはじめとするお客様のニーズに応えます。
2015年末のアセアン経済共同体の発足を控え、メコン地域ではインフラ整備が進んでおり、南部回廊のメコン川渡河地点にネアックルン橋がまもなく開通します。これにより、ホーチミン〜バンコク間850kmの南部回廊が全て陸路で繋がり、輸送量の飛躍的な増加が見込まれます。双日ロジスティクスは、CBTサービスを強化するとともに、他ルートを活用した陸路輸送についてもサービスを拡大していきます。
*参考画像は添付の関連資料を参照
■PPSEZ概要
会社名:Phnom Penh SEZ Co.,Ltd.
設立年月日:2006年10月27日
資本金:23百万USドル
代表者:社長 上松 裕士
住所:National Road No.4,Khan Posenchey,Phnom Penh,Cambodia
電話:+855−(0)23−729−798
総開発面積:360ha
立地:国際空港から約8km、市内から約18km、シアヌークビル港から約211km(国道4号線)
入居企業数:77社(日系42社、2015年2月現在)
■「カンボジア−タイ間定期混載輸送サービス」の利点
1)輸送期間の短縮
海上混載サービスで20日間以上要していた輸送日数を約5日間に短縮。
2)少量/多品種の貨物に対応
トラック/コンテナを使用した定期混載便により、少量/多品種の貨物に対応。
3)効率的な輸送費
陸路輸送でありながら海上輸送混載サービスと同等のコストを実現。
■「CBTサービス」概要:
1)日本等の第三国⇔(海路)⇔ホーチミン港⇔(陸路)⇔プノンペン
2)バンコク⇔(陸路)⇔プノンペン⇔(陸路)⇔ホーチミン
※バンコク⇔プノンペン間で混載サービス開始
3)ホーチミン⇔(水路)⇔プノンペン