積水化成品、「ピオセラン」製の下肢部衝撃吸収材が燃料電池車「MIRAI」に採用

「ピオセラン」製下肢部衝撃吸収材がトヨタ自動車「MIRAI」に採用


　積水化成品工業株式会社（本社：大阪市北区西天満２−４−４　社長：柏原正人）の、ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「ピオセラン」製の下肢部衝撃吸収材が、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」に採用されました。


《採用の概要》
　当社「ピオセラン」製の下肢部衝撃吸収材が、昨年１２月に発売されたトヨタ自動車株式会社の燃料電池車「MIRAI」に採用されました。下肢部衝撃吸収材は乗員保護のために運転席や助手席のカーペット下に用いられる安全部品であり、万一の事故の際には衝撃エネルギーを吸収する高い性能が求められています。「ピオセラン」（ポリスチレンとポリオレフィンの複合樹脂発泡体）は当社独自のポリマーハイブリッド技術を採用しており、ポリオレフィンの緩衝性とポリスチレンの剛性の両方が備わっています。今回、そのような特性を活かして、要求品質に合致した製品を作ることに成功しました。
　当社は、１９７４年に世界で初めてポリスチレンとポリオレフィンの複合化に成功したパイオニアであり、原料開発から成形まで一貫して行うメーカーです。２０００年代前半から自動車部材での採用が増加し、トヨタ自動車株式会社ではこれまでレクサスなどの上位モデルや、プリウスなどのハイブリット車をはじめクラウンやカムリなど多くの車種の下肢部衝撃吸収材のみならず、バンパーコア材などの衝撃エネルギー吸収部材やツールボックスなどの幅広い部位にご採用頂いています。お客様のご要望にお応えするプラスチックス素材開発を継続してきたことが、今回の採用に繋がったものと考えています。
　今回の「MIRAI」への採用は、衝撃エネルギー吸収性能のみにとどまらず、環境負荷を減らすための軽量化も考慮されたものです。当社がこれまで培ってきた豊富な開発・製造実績により、今後とも燃料電池車をはじめとする環境対応車へのさらなる採用拡大を図り、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

　※参考画像は添付の関連資料を参照