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ダイキン、新冷媒HFC32(R32)を採用したヒートポンプ給湯機「ネオキュート」を発売
新冷媒HFC32(R32)採用ヒートポンプ給湯機
ルームエアコンの先進技術を活用したヒートポンプ給湯機
世界初(※1)新冷媒HFC32(R32)採用『ネオキュート(※2)』を新発売
*製品画像などは添付の関連資料を参照
ダイキン工業株式会社は、世界で初めて新冷媒HFC32(R32)を採用したヒートポンプ給湯機『ネオキュート』を2015年2月20日より発売いたします。
本商品は、当社のルームエアコンで技術開発した新冷媒HFC32の冷媒制御技術をもとに新開発した軽量コンパクトなヒートポンプユニットを採用することにより、ルームエアコンと同様の設置自由度と施工性を備えています。おもに家族人数4人以上の世帯を中心にお使いいただいている『エコキュート(※3)』に加えて、家族人数3人以下の世帯向けに『ネオキュート』を新たに商品ラインアップし、省エネ性に優れるヒートポンプ給湯機の裾野を拡げ普及促進に努めてまいります。
【価格・発売時期】
*添付の関連資料を参照
【新商品の特長】
1.軽量コンパクトなヒートポンプユニットで、自在な置き方が可能
ルームエアコンの室外機をベースに新開発した、高さ550mm×幅675mm×奥行284mmで本体質量(重量)が28kgの軽量コンパクトなヒートポンプユニットにより、ルームエアコン室外機と同じく壁面や屋根にも据付が可能となります。また、貯湯ユニットとヒートポンプユニットを冷媒配管で接続することにより、ユニット間の設置高低差は最大12m、配管長は最大20mまで対応し、設置場所に合わせて自在な機器設置が可能です。
2.「ホットバック追いだき」機能で、追いだき時のタンク湯量の減少を削減
浴槽のお湯を追いだきする場合、タンク内のお湯の熱を利用して温めます。この時、タンク湯量の減少を防ぐために、追いだきに利用して冷めてしまったタンクのお湯をヒートポンプユニットで再加熱してからタンクの上部に戻す「ホットバック追いだき」機能を搭載しました。これにより、常にタンクの上部に高温層を維持することができ、必要なお湯を確保いたします。本機能を使用しない場合と比較して、追いだきによるタンク湯量の減少を16%(※4)削減することでタンク内部の使用可能なお湯が不足することを防ぎます。
3.毎日の使用湯量を学習する「スマートおまかせ運転」で、賢く沸き上げて省エネ
季節や家族構成により変化する使用湯量を過去1週間ごとにきめ細かく学習し、1日のお湯の使用パターンを想定してムダなくお湯を沸き上げる「スマートおまかせ運転」を搭載しました。1日の使用湯量が少ない場合は昼間の沸き増しは行わず、1日の使用湯量が夜間に貯めた湯量よりも多くなりそうな場合は、給湯量が増える時間帯までに必要な量だけ沸き増しを行い、効率的に運転します。
【その他の特長】
◆「エコふろ保温」
お湯の冷め方を学習し、ふろの温度を検知する間隔を変更。検知時に湯温が低下していたら自動で追いだきします。人の入浴がない場合は追いだきの回数を減らすことで、保温運転を効率化し省エネ性を向上。ふろ保温時の消費電力を最大21%(※6)削減します。
◆「ふろ配管洗浄」(フルオートタイプに対応)
(1)自動ふろ配管洗浄…おふろのお湯を抜くと、自動で注水してふろ配管を洗浄します(※7)。
(2)かんたん洗浄…「配管洗浄」ボタンを押すと、注水によりふろ配管を洗浄します。
(3)しっかり洗浄…洗浄剤を使って、ふろ配管を洗浄することができます。
◆選べるリモコン
「ふろ自動」「追いだき」「ふろ温度」「給湯温度」など、よく使用する機能を前面に配置した簡単操作の「シンプル&スタイリッシュリモコン」と、“見やすさ&使いやすさ”が便利な「らくナビリモコン」の2種類からお選びいただけます。
◆ECHONET Lite(※8)準拠
別売「給湯機用有線LAN接続アダプター」を通じてECHONET Liteに準拠したHEMS(※9)に対応。エアコン、床暖房、給湯等の住宅設備機器をもっと簡単・便利に使いたいニーズにお応えします。専用アプリ(※10)をダウンロードすることで、お手持ちのタブレット端末で宅内から操作が行えます。
【開発の背景】
家庭部門のエネルギー消費量は家電製品の普及に伴い年々増加している中で、給湯の占める割合は全消費量の約3割(※11)と依然高く、低炭素化を推進する上で給湯分野の省エネ化が求められています。2001年に発売された『エコキュート』は高い省エネ性を実現し、当社においても2002年から発売を開始いたしました。
当社調べでは『エコキュート』は使用湯量が多く光熱費の削減効果が高い4人以上の世帯で普及が進む一方で、戸建住宅の約60%(※12)を占める3人以下の世帯、また低層賃貸等の集合住宅においては普及が進んでいない傾向があります。今回、使用湯量が少ない少人数家族向けに新冷媒HFC32(R32)を採用したヒートポンプ給湯機を開発いたしました。軽量コンパクトなヒートポンプユニットは設置スペースが確保できず貯湯タンクから離れた場所に置く場合でもルームエアコンと同様に自在な設置が可能です。割安な夜間電力を利用してお湯を沸き上げ、従来型給湯器と比較して省エネ性に優れるヒートポンプ給湯機『ネオキュート』を新たに3人以下の世帯向けに投入することで、『エコキュート』と共にヒートポンプ給湯機全体のさらなる普及促進に努めます。
今後の展開として、ヒートポンプを中心にした当社の強みである冷媒制御技術により、冷房時の廃熱を給湯に利用する熱回収システムなど、お客様が求める様々な二―ズを追求した空調・給湯ソリューションをめざして、低炭素社会の実現に貢献してまいります。
【主仕様】
*添付の関連資料を参照
※1 当社調べ(2015年1月26日現在)。新冷媒HFC32(R32)採用の家庭用ヒートポンプ給湯機において。
※2 「ネオキュート」の名称は、R32冷媒ヒートポンプ式電気給湯機を総称する愛称です。
※3 「エコキュート」の名称は、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ式電気給湯機を総称する愛称です。
※4 当社試験設備にて、湯はり湯量180L、設定温度42℃、ふろ温度37℃、高断熱浴槽、ふろフタあり、貯湯温度60℃、接続配管13A架橋ポリエチレン管10m、断熱材あり、外気温度7℃時の比較。タンクの消費熱量/保温に使用する湯量(42℃換算時)において「ホットバック追いだき」あり1,333kJ/43L、なし1,581kJ/51Lの比較。
※5 記載は公称値となります。タンク容量は318Lです。
※6 当社試験設備にて、湯はり湯量180L、設定温度42℃、保温時間120分、高断熱浴槽、ふろフタあり、貯湯温度60℃、接続配管o13A架橋ポリエチレン管10m、断熱材あり、外気温7℃時の比較。エコふろ保温入時1,540kJ/切時1,970kJ。エコふろ保温入時は毎日の給湯使用状況を学習して浴槽温度を検知する間隔を変更、切時は約15毎に浴槽温度を検知、入切ともに検知時に湯温が低下していれば自動で追いだきします。
※7 推奨品洗浄剤:商品名『ジャバ(1つ穴用)』(発売元:ジョンソン株式会社)
※8 エコーネットコンソーシアムがスマートハウス向けに策定した通信規格。家電製品、太陽光発電や蓄電池、電気温水器、電気自動車などとの間で情報のやり取りを行い、機器の制御、運転状態や消費電力量の把握等をネットワーク経由で可能にする通信規格。
※9 Home Energy Management Systemの略。家庭内の機器をネットワークでつないで、消費電力量の「見える化」や「遠隔操作」などができる、エネルギーの有効利用を目的としたシステムです。本製品に接続対応しているかは各HEMSメーカーにお問い合わせ下さい。
※10 タブレット操作の専用アプリ「ホームコントローラーアプリ」は当社ホームページhttp://www.daikinaircon.com/app/より無料でダウンロードすることが可能です。専用アプリならびサービスのご利用にあたってはインターネット接続環境ならびに別途通信費がかかります。操作はお客様のネットワーク環境によります。
※11 出典:「世帯当たりの用途別エネルギー消費量」(エネルギー白書2013)。
※12 出典:「平成24年度エネルギー消費状況調査」(資源エネルギー庁)よりデータ抽出。
※13 この値は日本工業規格(JIS C 9220:2011)相当の給湯負荷等に基づいて算出した数値です。
*参考資料は添付の関連資料を参照
以上
●お客様からのお問い合わせ先
ダイキン工業株式会社
【コンタクトセンター(お客様相談窓口)】
TEL (0120)88−1081
http://www.daikincc.com