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武田薬品、HS財団と「神田HPVワクチン」に関する独占的ライセンス契約を締結

2010-10-18

ヒト・パピローマウィルス・ワクチン特許権の独占的使用に関するライセンス契約締結について


 財団法人ヒューマンサイエンス振興財団(所在地:東京都中央区、以下、「HS財団」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪府中央区、以下、「武田薬品」)は、このたび、国立感染症研究所で長年ヒト・パピローマウィルス・ワクチンの研究を行われてきた神田忠仁先生(現 理化学研究所)が発明したヒト・パピローマウィルス・ワクチン(以下、「神田HPVワクチン」)に関する特許権の全世界での独占的使用について、ライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。本契約により武田薬品は、神田HPVワクチンの製品化に向けて研究を開始することになります。

 神田HPVワクチンは、子宮頸がんを引き起こす可能性が高い高リスク型HPV15種類すべてに有効なワクチンとなる可能性があります。本ワクチンでは、現在までに、子宮頸がん患者において検出頻度の高い6種類の高リスク型HPVに対する中和活性が確認されており、武田薬品は、引き続き、より多くの高リスク型HPVに対する有効性を確認していきます。

 HS財団 理事長 下田智久は、「当財団の使命は、国立感染症研究所を始めとする国の研究機関による発明を、製薬会社のニーズと結び付け、橋渡しをすることです。このたび国立感染症研究所に所属されていた神田先生の発明が、当財団を通じ、日本を代表する製薬企業である武田薬品に受け継がれることを大変喜ばしく思っています。既存のHPVワクチンの高リスク型HPVのカバー率は未だ十分ではなく、万能ワクチンの可能性を有する神田HPVワクチンの研究が大きく前進することを期待しています」と述べています。

 武田薬品 代表取締役社長 長谷川閑史は、「革新的なHPVワクチンと評される神田HPVワクチンのライセンス契約を締結できたことを大変嬉しく思います。当社は、国内で60年以上にわたり製造・販売に取り組んできた小児用ワクチンのラインナップを充実させるとともに、社会的ニーズが高まる新型インフルエンザワクチンや子宮頸がんワクチンの研究開発にも積極的に取り組むことで、感染症予防分野でも医療に貢献してまいります」と述べています。


以上


【財団法人ヒューマンサイエンス振興財団について】

 当財団は産学官の研究者の英知を結集し、それぞれの分野のトップレベルの研究者に共同研究の場を提供し、さらに研究者間のリエゾンあるいは研究発展の触媒としての機能を果たします。厚生労働大臣認定TLO ヒューマンサイエンス技術移転センター(HSTTC)では、厚生労働省所管の国立試験研究機関等の研究成果の活用と社会還元を目的として、特許管理を行ない、登録会員企業を含む民間企業等へマーケティング及びライセンシングを行っております。
 詳細については、http://www.jhsf.or.jp/をご覧ください。

武田薬品工業株式会社について】
 武田薬品は、研究開発型の世界的製薬企業を目指して、自社研究開発を強化するとともに、ライフサイクルマネジメントの推進、導入・アライアンスの積極展開を通じて研究開発パイプラインの充実を図り、経営理念である『優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する』の実現に努めています。
 詳細については、 http://www.takeda.co.jp/ をご覧ください。

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