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NTTデータ、ミャンマー政府から貿易手続き・通関システム開発を受注

2014-11-22

ミャンマーにおける貿易手続き・通関システムの開発を受注


 株式会社NTTデータは、ミャンマー政府から、日本の貿易手続き・通関システムであるNACCS(注1)およびCIS(注2)を活用したミャンマー版NACCS/CISの開発をベトナムに続く2カ国目として受注しました。
 ミャンマー版NACCS/CISは、ミャンマーにおける貿易手続き・通関業務に関連する行政手続きを、迅速化・効率化することを目的としたもので、ミャンマー税関をはじめとする行政機関や、貿易・物流業界の民間企業が利用します。NTTデータは2016年11月の完成へ向け、コンサルタントとして参画するNACCSセンター(輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社)と連携して本プロジェクトを推進していきます。また将来のシステム保守運用体制を想定して、NTT DATA Myanmar Co.,Ltd.(本社:ミャンマー ヤンゴン市、以下:NTTデータミャンマー)と連携して開発を進めていきます。
 NTTデータは、今後もミャンマー、ベトナムをはじめとするアジア等の新興国に対して、NTTデータの得意とする日本のITインフラと関連ソリューションを積極的に展開していきます。

【背景】
 ミャンマー連邦共和国は2011年3月の新政権発足以降、民主化の進展とともに、市場経済化に向け、貿易自由化や金融規制緩和等の経済改革に取り組んでいます。また、近年では欧米各国による経済制裁解除の後押しもあり、労働集約型・輸出指向型産業を中心に発展が進んでいます。その結果、輸出入量が急激に増加しており、同国政府にとって、ITシステムを含む通関制度を整備し、通関手続きを効率化、貿易円滑化することが重要課題となっています。
 NTTデータは、長年にわたり日本のNACCSおよびCISの開発・保守に携わっており、貿易手続き・通関業務に関するシステム構築のノウハウを蓄積しています。また2012年からベトナム税関向けにVNACCS/VCIS(注3)の開発を手掛け、2014年4月からサービス開始、6月末までに全国展開し、安定稼働しています。
 これらの実績が大きく評価され、日本の政府開発援助(ODA)無償資金協力案件として、NTTデータミャンマー版NACCS/CISのシステム開発を行うこととなり、2014年10月27日にミャンマー政府と契約を締結しました。

【概要】
 ■日本のNACCSおよびCISの技術の活用
  ミャンマー版NACCS/CISは日本のNACCSおよびCISの技術を活用しながら、ミャンマーの税関手続きを近代化する下記の特長を持っています。
  ・通関事務手続きの迅速化
   輸出入申告などの貿易手続き・通関に関する行政手続きの電子申告を可能とします。また、申告時の関税の自動計算と自動納付、輸出入申告後の通関審査処理を自動化します。これらにより、税関・民間企業等を含む貿易関係者に関わる全てのプロセスにおいて業務を効率化、手続き時間を大幅に削減します。
  ・貿易手続きに関連する官庁への申請手続きの一元化(シングルウィンドウ)
   税関への輸出入申告以外の貿易手続きに関連する行政手続きをミャンマー版NACCS/CISが一元的に扱い、民間利用者の利便性を向上します。
  ・貨物管理機能
   税関管理区域内の貨物の搬入から搬出までの状態を管理し、リアルタイムでの照会を可能とします。
  ・システムの安定稼働の確保
   日本で実績のあるNACCSおよびCISの技術の活用、NTTデータグループの開発標準に基づく開発により、世界最高水準の品質を確保し、システムの高い稼働率を実現します。

 ■ミャンマー版NACCS/CIS独自の機能
  日本のNACCSおよびCISの技術をベースに、ミャンマーの事情に合わせ、カスタマイズを実施します。
  ・トランジット申告機能
   ミャンマーでは、陸上国境を通じた第三国との通過貨物の申告(トランジット申告)が、今後増加すると予想されます。そのため、日本のNACCSおよびCISには存在しないトランジット申告に対応するための機能を備えました。

 ※参考資料は添付の関連資料を参照

【開発期間】
 2014年10月〜2016年11月

【システムの利用者】
 システムの利用者は、貿易手続き・通関に関連する民間企業として、輸出入者、航空会社、船会社、陸上運送会社、通関業者、物流関連業者(コンテナヤード、空港上屋(注4)、フォワーダー(注5))等の企業です。行政機関としては、税関をはじめ、貿易手続きに関連する官庁の参加を予定しています。

【今後について】
 NTTデータは、日本のITインフラシステム構築経験を生かし、ベトナム、ミャンマーの貿易関連システムへ事業を拡大するとともに、他のアジア等の新興国への展開を進めていきます。

 (注1)NACCS 輸出入・港湾関連情報処理システム:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System
  輸出入申告や船・航空機の入出港手続き等の行政手続きと、輸出入手続きに関連する民間業務を処理する官民共同利用の電子申請システム
 (注2)CIS 通関情報総合判定システム:Customs Intelligence Database System
輸出入の通関実績や輸出入者情報を一元的に蓄積して、通関審査に活用する情報システム
 (注3)VNACCS/VCIS:Vietnam Automated Cargo Clearance System/Vietnam Customs Intelligent database System
日本の貿易手続き・通関システムであるNACCSおよびCISを活用したベトナムの貿易手続き・通関システム
 (注4)空港上屋:空港に設置される輸出入貨物の荷捌き、積み降ろし、保管などを行う場所
 (注5)フォワーダー:荷主から貨物を預かり、他の業者の運送手段を利用し運送を引き受ける事業者。貨物利用運送事業者とも呼ばれる


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