日本IBM、モバイルアプリの迅速な開発・構築を実現するプラットフォームを提供

モバイルアプリの迅速な開発・構築を実現するプラットフォームを提供
開発・実行環境の機能強化に加え、継続的な品質改善や開発段階での脆弱性診断など、
モバイルアプリのライフサイクルを包括的に支援


　日本IBM（社長：マーティン・イェッター）は、モバイルアプリの迅速な開発と実行、継続的な品質改善および開発段階からアプリの脆弱性を診断する「IBM(R)Worklight　Platform（ワークライト・プラットフォーム）」の提供開始を発表します。「IBM　Worklight　Platform」は、本年６月３０日より、IBMおよびIBMパートナー経由で順次提供を開始します。

　モバイル機器の普及により、モバイルアプリを顧客との接点を通じたエンゲージメントの強化や新しいビジネス・モデルの創造に活用しようとする企業が増えています。このような状況下において、モバイルアプリにおいては、これまでの企業システムと比較して、開発や構築のスピードや高い品質、誰でも簡単に利用できる高い操作性、脆弱性対策の強化などが求められています。

　このようなニーズに対応するために、日本IBMは、モバイルアプリの開発・実行を支援する「IBM　Worklight　Foundation（ワークライト・ファンデーション）」、継続的に品質を改善する「IBM　Worklight　Quality　Assurance（ワークライト・クオリティー・アシュアランス）」、開発サイクルの早い段階において脆弱性を診断する「IBM　Worklight　Application　Scanning（ワークライト・アプリケーション・スキャニング）」の３製品から構成される「IBM　Worklight　Platform」を提供します。

　１．「IBM　Worklight　Foundation」：「IBM　Worklight　Foundation」（従来の製品名：IBM　Worklight）は、オープン技術に基づくエンタープライズ向けモバイル・アプリケーション・プラットフォーム（MEAP）です。「IBM　Worklight　Foundation」を利用することで、HTML５、ハイブリッド、ネイティブの各モバイルアプリを効率的に開発、実行、管理できるようになり、開発コストの削減、市場投入までの期間短縮、モバイルアプリのガバナンスとセキュリティー向上が実現できます。

　「IBM　Worklight　Foundation　V６．２」では次の機能を強化しています。

　・ハイブリッドとネイティブ・アプリケーションの開発強化
　−位置情報サービスや統合プッシュ通知など、ネイティブ・アプリケーションから利用可能なAPIを追加し、開発・保守の生産性向上と容易な管理を実現
　−開発者が、ネイティブとHTML５コードを自由に制御でき、高速かつ魅力的なアプリケーションの起動と、よりユーザーを惹きつけるユーザー・インターフェース（UI）開発を支援

　・ビルド、管理、コンソール操作のコマンドライン・インターフェースを提供し、開発から運用までの自動化を実現。

　・「IBM　Bluemix」などのクラウド・サービスと連携するモバイルアプリの開発を支援

　２．「IBM　Worklight　Quality　Assurance」：エンドユーザーのコメントやアプリのテスト結果の効率的かつ継続的なフィードバック、および、自社・他社のアプリの評価などを通じて、モバイルアプリの品質改善を支援します。

　・バグ・レポート−手作業で行われるアプリのバグ報告の効率化により、開発時間を短縮

　・クラッシュ・レポート−アプリのクラッシュに伴う問題解析に必要な情報を自動的にレポートし、バグ修正作業を効率化

　・ユーザー・フィードバック−エンドユーザーのアプリに対する評価を分析

　３．「IBM　Worklight　Application　Scanning」：開発段階で、コードレベルのセキュリティー検証を実現します。統合開発環境（IDE）から、「IBM　Worklight　Foundation」で開発したコードと連携が可能になります。
　「IBM　Worklight　Studio」と統合することで、IDE内で「IBM　Worklight」モバイルアプリ用のセキュリティー分析機能を提供
IBM　Worklight　Foundation　V５．０．６、V６．０、V６．１、V６．２をサポートし、「IBM　Worklight」プロジェクトのインポートや、ネイティブおよびハイブリッドの「IBM　Worklight」モバイルアプリに対応
「IBM　Security　AppScan　Enterprise　Server」と統合することで、カスタム・ルール、スキャン構成、フィルターを共有するなど、モバイル開発に必要なセキュリティーのベスト・プラクティスを適用

　IBMではモバイルを活用しビジネスの変革や創造を支援するコンセプトを掲げ、その具現化のためのソリューション群である「IBM　MobileFirst」を推進しています。「IBM　Worklight　Platform」は、「IBM　MobileFirst」の中で、開発・構築フェーズを支援する製品群として、企業のモバイルによるビジネス変革を支援していきます。

　「IBM　Worklight　Platform」の詳細、および最新の情報は、以下を参照ください。

　IBM　Worklight　Platform
　URL：http://asmarterplanet.com/jp-software/blog/2014/06/ibm-worklight-platform.html

　参考ライセンス料金
　・「IBM　Worklight　Foundation」　５，５１２，３００円／サーバーインストール＋１接続機器（税抜）
　・「IBM　Worklight　Quality　Assurance」　３，５７０，０００円／アプリケーション（税抜）
　・「IBM　Worklight　Application　Scanning」　６４３，２００円／１ユーザーあたり（税抜）

＜関連情報＞
　・IBM　MobileFirst
　http://www.ibm.com/mobilefirst/jp/ja/


　IBM、IBMロゴ、ibm．com、AppScan、Bluemix、Worklightは、世界の多くの国で登録されたInternational　Business　Machines　Corp．の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml（US）をご覧ください。