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昭和電工、屋内設置型の植物工場システムが山形県天童市の大規模植物工場に採用
昭和電工グループの技術が結集した植物工場ユニット「SHIGYO(R)ユニット」、
大型植物工場に採用
昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)の植物工場ユニット「SHIGYO(R)ユニット」が、遠藤商事株式会社(社長:遠藤靖彦、山形県山形市)が運営する山形県天童市の大規模植物工場に採用されました。
今回採用されたのは、当社独自の高速栽培技術「SHIGYO(R)法」と、本技術の効果を最大限に引き出すよう設計されたLED照明やアルミニウム製栽培棚など、野菜栽培に必要な設備をパッケージにした、植物育成に最適な環境をオールインワンで提供する屋内設置型の植物工場システムです。この「SHIGYO(R)ユニット」には導入後の技術サポート(栽培マニュアル等)も含まれており、新規事業として植物工場を開始する場合に最適なシステムとなっています。
遠藤商事では2012年から植物工場事業への参入を検討していましたが、昨年SHIGYO(R)法を用いた実証試験を行ったところ、複数の品種で高品質な野菜が収穫できたことに加えて事業性も確認できたことから、今回、植物工場の建設を決定しました(栽培面積 約2,000m2、日産 約4,000株)。本工場は、本年9月に竣工し、10月に操業を開始する予定です。
当社は安心安全な食料の安定的な供給を実現する植物工場の普及を目指し、植物工場を検討する事業主にさまざまなサポートを行っています。当社では実証実験用に、小型の「SHIGYO(R)ユニット」と、コンテナ型で屋外設置に適した「SHIGYO(R)コンテナ」も揃えて
います。実証実験用の「SHIGYO(R)ユニット」「SHIGYO(R)コンテナ」は、6月18日から6月20日に東京ビックサイトで開催される「スマートコミュニティジャパン 2014 農業ビジネスソリューション展」で紹介いたします。
<SHIGYO(R)ユニット概要>
(1)高速栽培技術「SHIGYO(R)法」
当社と山口大学が共同開発した栽培技術。品種や生育時期に合わせた波長と強度の光を照射する高速栽培法です。
(2)植物育成用LED照明
植物の光合成に最適な深紅色(波長660nm)を世界最高効率で発光できる当社独自のLED(*)と、青色LEDを搭載した照明。蛍光灯に比べ発熱量が少なく、空調等の電気代を抑えられるとともに、SHIGYO(R)法の光照射プログラムに合わせてそれぞれの光の強度を容易に変更できます。
(3)アルミ栽培棚
軽量アルミフレームにアルマイト加工処理した錆びにくい材料を使用。均一に光を照射できるよう、LED照明の配置に工夫し、反射板を内蔵した植物工場専用の栽培棚です。
着脱式で手入れがしやすい照明カセットと水耕栽培用の水槽(プール)を装備しています。
(4)断熱パネル
完全閉鎖型の植物工場で求められる断熱性と、菌や害虫の侵入を防ぐ密閉性を持つパネル。
植物工場の天井・壁を断熱パネルで覆い、断熱性・密閉性を実現します。
(5)養液循環装置(オプション)
養液(液体肥料)を自動的に植物に行き渡らせることが出来る循環装置。
(6)空調設備(オプション)
植物育成に最適な温度・湿度・二酸化炭素濃度を維持するための空調設備。
(7)エアシャワー(オプション)
栽培エリア内に砂やホコリを持ち込まないための除塵設備。
*2014年6月13日現在。
以上