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村田製作所、インターポーザ基板付き積層セラミックコンデンサの1005サイズを量産開始
MLCCと同サイズ、インターポーザ基板付き積層セラミックコンデンサ(ZRBシリーズ)のラインアップ拡大
※製品の参考画像は添付の関連資料を参照
<要旨>
株式会社村田製作所はこのたび、インターポーザ(*1)基板付き積層セラミックコンデンサでは世界最小となる1005サイズ(1.0×0.5mm)の量産を開始いたしました。また1608サイズ(1.6×0.8mm)の同製品についても電圧、容量のラインアップを拡大しました。
同製品は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の底面にインターポーザ基板を実装しており、鳴き(*2)対策が可能です。このインターポーザ基板は、MLCCのLW(長さ・幅)と同一サイズであるため、プリント基板設計を変更することなく、従来のMLCCから同製品へ置き換えることができます。
<背景>
電子機器の静寂化に伴い、ノートPC、携帯電話、デジタルカメラなど、さまざまなアプリケーションの電源回路において、従来目立たなかったMLCCの振動による「鳴き」が設計課題となっています。当社では、鳴き対策のソリューションのひとつとして、インターポーザ基板を介してMLCCの振動を抑制し、メイン基板への振動の影響を最大抑制するインターポーザ基板付き積層セラミックコンデンサを開発し、2012年より商品化(http://www.murata.co.jp/new/news_release/2012/0619/index.html)しています。
<特徴>
・インターポーザ基板上にMLCCを実装することにより、鳴きレベルの抑制に貢献
・MLCCとLW(長さ・幅)寸法が同一サイズであるため、ランド設計の変更なく置き換えが可能
<用途>
携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PCなどのAV機器
<品番>
代表例:MLCCサイズが1608、X5R特性、22μF、M偏差(±20%)の場合:ZRB18AR60J226ME01
<特性図>
代表例:
新商品(ZRB18AR60J226ME01)と従来品(ZRA18MR60J226ME11)と一般品(GRM188R60J226MEA0)との鳴きレベルの比較測定結果
※参考資料は添付の関連資料を参照
鳴きの抑制効果は従来品と同等レベルです。
※<電気的性能>と<外形寸法図>は添付の関連資料を参照
<生産体制>
福井村田製作所にて量産中
<用語説明>
*1:インターポーザ
上部に実装されるMLCCのサイズに合わせて成型されたプリント基板の一種
*2:鳴き
セラミック材料に電圧をかけると機械的な振動が発生する現象。プリント基板が振動することで音が発生する
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