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NEC、NTTドコモとモバイルコアネットワークの仮想化実証実験に成功
NEC、NTTドコモとモバイルコアネットワークの仮想化実証実験に成功
NECは、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薫(※)、以下ドコモ)と、仮想化モバイルコアネットワークソリューション(vEPC)を用いて通信の繋がりやすさを向上させ、今後の新たな通信サービスを迅速に提供可能とする共同実証実験に成功しました。本実証実験において、仮想化プラットフォームがNFV(注)で求められる機能を有していることを確認しました。これによりNFVで実現するvEPCは、シンプルかつフレキシブルなネットワークの構築が可能となります。
※社長名の正式表記は添付の関連資料を参照
本実証実験では、LTEのデータ通信機能を担うEPCのソフトウェアに仮想化技術を適用し、EPCの基本的な動作を確認いたしました。加えて、EPCを管理するシステムからの制御により、お客様が利用するデータ通信量に応じて処理能力を増やす機能や、ハードウェアが故障した際に自動的かつ短時間で別のハードウェアを用いて予備構成を再構成し、データ通信を安定的に継続する機能の動作確認を行いました。
NECはNFVに取り組む企業や団体と共同研究や実験などに積極的に協力し、2013年にはNECはvEPCソリューションの商用出荷を開始しています。今後も引き続き柔軟、迅速かつサービスに最適なネットワークを実現するグローバルソリューションを展開してまいります。
<ドコモからの賛同コメント>
株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 尾上 誠蔵氏から、次の賛同コメントを頂いています。
「NFVはエコシステムに変革をもたらすとの期待が大きくなっていますが、幻想に終わらせないためには、多くのプレイヤーの緊密な連携が必要です。NECとの協力関係のもとで実証実験が完了したことは大変喜ばしいことです」
<NECのSDN/NFVへの取り組み>
NECは社会ソリューション事業の中核領域の1つとしてSDNに注力しています。NFVは、NECが提供する「NEC SDN Solutions」において、テレコムキャリア市場向けのメニュー「ネットワーク仮想化機能(NFV)ソリューション」として提供しています。NECはこれまで、業界に先駆けてvEPCを提供し、ミャンマーの基幹通信網に納入しています。また、テレフォニカと家庭内通信機器の仮想化ソリューション(vCPE)の共同実証実験を行い、SDN/NFVへの取り組みを強化しています。
NECグループは、「2015年中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。
以上
(注):NFV:Network Functions Virtualization
汎用IAサーバの仮想化基盤上にネットワーク機能を実現すること
■本件に関するお客様からの問い合わせ先
NECテレコムキャリア企画本部
TEL:03−3798−6141