イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

IDC Japan、2013年の国内セキュリティー市場規模実績と2018年までの予測を発表

2014-05-30

国内セキュリティ市場予測を発表

 ・2013年の国内セキュリティ製品市場規模は前年比11.2%増の2,476億円。2013年〜2018年の年間平均成長率は4.0%で、2018年には3,011億円と予測
 ・2013年の国内セキュリティサービス市場規模は6,043億円、前年比成長率6.0%。2013年〜2018年の年間平均成長率は4.1%で、2018年には7,403億円と予測
 ・モビリティやクラウド技術、ソーシャルメディアを積極的に活用するために、セキュリティ対策をリスク管理と捉えて実施することが必要


 IT専門調査会社 IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、2013年の国内セキュリティ市場規模実績と2018年までの予測を発表しました。これによると、2013年の国内情報セキュリティ市場において、SaaS(Software as a Service)型セキュリティソフトウェアを含むソフトウェア製品とアプライアンス製品を合わせたセキュリティ製品市場規模は2,476億円、前年比成長率が11.2%でした。また、コンサルティングやシステム構築、運用管理、教育/トレーニングサービスを含むセキュリティサービスの市場規模は6,043億円、前年比成長率は6.0%でした。

 2013年のセキュリティソフトウェア市場は、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティが市場をけん引し、前年比成長率は8.3%で、市場規模は2,065億円でした。2014年以降は、クラウドサービスやモバイル端末の利用拡大、巧妙化する標的型サイバー攻撃の増加によって、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティセキュリティ/脆弱性管理への需要が拡大するとみています。同市場の2013年〜2018年における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は3.8%で、2018年には2,494億円に拡大すると予測します。また、SaaS型セキュリティソフトウェア市場は、運用管理負担の軽減や災害時の事業継続を目的としたニーズが継続的に高いことから、2013年の市場規模は前年比22.4%増の108億円でした。2014年以降も、運用管理負荷の軽減や事業継続性へのニーズが高く、またサンドボックス技術などによる先進的なマルウェア対策への需要も高まるとみています。同市場は、2013年〜2018年のCAGRが11.3%で、2018年には184億円になると予測します。

 2013年のセキュリティアプライアンス市場は、財政支出政策(アベノミクス)による円安効果と、標的型サイバー攻撃対策としてニーズが高いIDS/IPS(Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System)やアプリケーション層まで制御する次世代型ファイアウォールを含むUTM(Unified Threat Management)への需要が高まり、市場規模は前年比29.0%増の412億円でした。2014年以降も、標的型サイバー攻撃への対策需要は継続して高く、多層防御を備えたUTM製品やIDS/IPS製品が市場を牽引するとみています。同市場は、2013年〜2018年のCAGRが4.7%で、2018年には517億円に拡大すると予測します。

 2013年のセキュリティサービス市場は、前年比6.0%増の6,043億円でした。巧妙化する標的型サイバー攻撃の増加で、多層防御機能を備えた製品への需要が高まり、導入設計から運用に至るまで、高度な専門的知識が求められるようになりました。また、既存のソフトウェアアーキテクチャを変更せずにクラウド化する「Cloud Enabled」サービスの進展により、セキュリティ基盤を組み込んだクラウドソリューションの本格的な活用が拡がることで、クラウドによる運用管理サービスが拡大するとみています。同市場の2013年〜2018年におけるCAGRは4.1%で、2018年には7,403億円に拡大すると予測します。

 クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術で構成される「第3のプラットフォーム」では、情報セキュリティ対策の役割をリスク回避から、リスクを管理するものと捉え、モビリティやクラウドテクノロジー、ソーシャルメディアを積極的に活用するために、セキュリティ対策を実施することが必要です。「情報セキュリティ対策をリスク管理と捉えることで、企業での情報セキュリティ対策は、従来の受け身的と言えるリスク回避対策から、生産性を向上させるための攻めの対策へとその在り方を変えることができると考える」とIDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの登坂 恒夫は述べています。

 今回の発表はIDCが発行した「国内情報セキュリティ市場 2013年の分析と2014年〜2018年の予測:ソフトウェア/SaaS、アプライアンス、サービス」(J14210104)にその詳細が報告されています。本レポートでは、2013年における国内情報セキュリティ市場に含まれる、セキュリティソフトウェア/SaaS、セキュリティアプライアンス、およびセキュリティサービスの各市場についての2014年〜2018年の予測を提供しています。

【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】

<参考資料>
 国内セキュリティ製品市場 セグメント別売上予測、2013年〜2018年

 ※添付の関連資料を参照

【IDC社 概要】
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供しています。

 現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。

 * 記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。

■一般の方のお問い合わせ先
 IDC Japan(株)セールス
 Tel:03−3556−4761
 Fax:03−3556−4771
 E−Mail:jp-sales@idcjapan.co.jp
 URL:http://www.idcjapan.co.jp


Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版