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NHK、クルムス蛍光体を用いた目に優しい白色LED照明器具を開発
「目に優しい」新しい蛍光体を用いた
白色LED照明器具を開発
■NHKは、「目に優しい」クルムス(Cl_MS)蛍光体(*1)を用いた白色LED照明器具を株式会社小糸製作所と共同で開発しました。
■現在、省エネルギー光源としてテレビ番組の制作現場における白色LED照明器具の導入を進めていますが、一部の出演者からは「光源が視界に入るとまぶしく感じる」という声がありました。
■クルムス蛍光体を用いた白色LEDは、従来の白色LEDと比べてフラットな分光スペクトル特性(*2)に特徴があり、また発光面積を大きく設計できるため、出演者が光源を直視した際のまぶしさを低減することが可能です。
■今回、スタジオでキャスターを照らす「キャスターライト」と、ロケや中継で使用する「ソフトライト」の2種類の照明器具を試作して、従来型の白色LED照明器具との比較評価を実施しました。
その結果、約9割の方から「試作品はまぶしくない」との回答を得ました。
■また、演色性(*3)にも優れており、5月25日(日)放送予定のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(第21話・官兵衛幽閉シーン)の収録でも使用しました。今後、さらに番組での試用などを重ね、番組制作用照明器具としての最適化を図っていく予定です。
*1)紫色光を吸収し、黄色に発光する蛍光体。平成24年に株式会社小糸製作所、東京工業大学、名古屋大学が開発。
*2)光の波長ごとの強度分布。従来の白色LEDは青色成分に強いピークを示すものが多い。
*3)物体を照射したときの色の再現性。太陽光を基準とする評価方法が一般的。
※参考写真は添付の関連資料「別紙」を参照