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キャッツ、状態遷移テストケース自動生成ツール「ZIPC Tester」を販売開始
状態遷移テストケース自動生成ツール「ZIPC Tester」をリリース
〜テスト用状態遷移モデルからテスト仕様書を自動生成〜
キャッツ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:清成友晴、以下キャッツ)は、2014年4月21日よりシステム開発における状態遷移テストケース自動生成ツール「ZIPC Tester」(ジップシーテスター)の販売を開始します。
「ZIPC Tester」は、大規模化、複雑化するシステム開発において、テスト対象の振る舞いを記述した状態遷移表でテスト設計し、網羅的なテストケースを抽出し自動生成するツールです。テストケースの抽出にあたってはキャッツが25年以上培ってきた状態遷移表技術を用いており、本ツールをテスト設計に採用することでテスト戦略に応じた様々な条件設定によって実施可能なテスト数に絞り込んだテストケース生成が可能で、状態遷移のテストケース生成、テスト仕様書作成の品質と生産性を劇的に向上させることができます。
【背景】
近年、様々なシステム、特にソフトウェアの大規模化、複雑化によってテスト仕様、テストケースの量も爆発的に増加し、システムの振る舞いを100%網羅して実施するのは事実上不可能です。従来から振る舞い設計のモレヌケ防止に定評のある状態遷移表をテスト設計に用いることで網羅的なテストケースの生成が可能となります。
「ZIPC Tester」は、キャッツが国産CASEツールZIPCで25年以上培ってきた状態遷移表技術を応用し事象と状態の組合せでモレヌケなく網羅的なテストケースを自動生成することができます。
また、網羅的なテストケースだけでなく、開始条件、終了条件、テストケースの上限値等を設定することでテスト戦略に見合ったテスト数に絞り込む自動生成機能も搭載しており、様々なテスト設計シーンに活用できます。
加えて、本ツールでテストケースを抽出することにより、テストケースや生成の条件等を形式知としてナレッジ化できるという効果もあります。
※図1は添付の関連資料を参照
【概要(特長)】
■テスト設計では状態遷移表、状態遷移図により作成し、グラフィカルで直感的なテスト設計ができます。
■テスト設計をシミュレーションして検証ができます。
■状態間の網羅的なシナリオ自動生成、条件を指定しての絞り込まれたシナリオ自動生成、基本的な経路から状態遷移経路を自動生成する寄り道機能等、テスト戦略に沿った最適なシナリオ生成ができます。
■自動生成されたテストケースからExcel形式のテスト仕様書を自動生成、又はテストの自動実行を見据えたXML形式でのテストケースのエクスポートができます。
■ZIPC(*)で作成した状態遷移表やExcelベースの状態遷移表をインポートし、テスト設計のひな型として使用できます。
■ライセンス形態と価格
・ノードロック・ライセンス ¥500,000(税別)/1ライセンス
・フローティング・ライセンス ¥1,000,000(税別)/1ライセンス
・保守サポートは2年目から製品価格の30%
・ボリュームディスカウントあり(お問い合わせ先参照)
* ZIPCはキャッツ株式会社の日本国内における登録商標です。
【今後について】
キャッツでは、組込み系、エンタープライズ系を問わず使用できるテストケース自動生成ツールとして、広く「ZIPCTester」の販売をすすめ2014年度〜2016年度の3年間で1億円の売り上げを見込んでいます。
テストの観点や実行環境が多様化しており、試験環境に合わせたツールカスタマイズ等のソリューションも行います。
例えば、NTTデータが展開しているTERASOLUNA(開発標準・開発環境・サポートを一体としたシステム開発のトータルソリューション)における、統合開発環境TERASOLUNA IDE Ver.3に、カスタマイズされたZIPC Testerを提供しています。
【会社概要】
キャッツは、1988年に国産初のCASE(Computer Aided Software Engineering)ツール「ZIPC」を開発・発表して以来、25年以上に渡って自動車・車載、防衛航空宇宙、半導体、デジタル家電、OA機器、医療機器等幅広い業種へのツール導入・ソリューション提供の実績を持つツールベンダーです。2010年からはNTTデータグループの一員として組込み系だけでなく、エンタープライズ分野にも幅広く開発支援ツール、ソリューションサービスを提供しています。
URL:http://www.zipc.com/