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慶大、4年間一貫して英語で経済学を学ぶ新しいプログラム「PEARL」を創設
慶應義塾大学経済学部が新プログラム「PEARL」を創設
〜100名が4年間英語で経済学を学ぶ〜
慶應義塾大学経済学部は、4年間一貫して英語で経済学を学ぶ新しいプログラム「Programme in Economics for Alliances,Research and Leadership(PEARL)」の創設を決定しました。
しっかりとした経済学の知識を基礎に世界を舞台に活躍する、先導者の輩出を目的としています。2016年9月に開始する予定です。
1.趣旨
プログラムの名称PEARLは、以下の趣旨を体現しています。
Alliances:アジアをはじめとする各地域との経済連携を構築する人材を輩出すると同時に、慶應義塾大学経済学部を世界規模の教育・研究上の連携のハブとする。
Research:慶應義塾の伝統である「半学半教」の精神にのっとり、経済学的研究を推進する。教員と学生が相互に知的刺激を与え合うことを通じて、世界的に評価される研究および研究者を世に送り出す。
Leadership:1858年に慶應義塾を創立した福澤諭吉の言葉のとおり、未来を先導する人材を輩出する。日本のみでなく世界中の学生を先導者として教育する。
2.特徴
プログラムの特徴は以下のとおりです。
(1)能力と意思のある学生には、5年間で学士号と修士号の双方を授与する。
(2)連携する海外のパートナー校から一流の教授陣を招聘すると同時に、インターネット等を駆使した双方向遠隔授業を活用する。
(3)経済学の授業のほか、福澤諭吉の思想や日本の近代化に関する授業、ビジネス関連の授業、インターンシップ等を設ける。
(4)講義のみでなく、ゼミ、研究プロジェクトのほか、現存するPCP(Professional Career Programme、3・4年生向けの英語で経済学を教えるプログラム)の授業を取り入れ、四年間一貫して英語で学ぶカリキュラムを提供する。
(5)ダブル・ディグリー制度や交換留学制度を利用した海外留学を奨励する。
3.概要
プログラムの概要は以下のとおりです。
(1)年度:9月開始(2016年9月入学者からの開始を予定)。
(2)学生数:毎年約100人。
(3)費用:PEARLに参加する学生は、慶應義塾大学経済学部に在籍するための授業料および諸費用に加えて、プログラム参加料を支払う。
(4)対象:プログラム参加者は、日本人学生、外国人学生を問わず内外から幅広く募る。慶應義塾のロンドンオフィス、上海オフィスを通じて広報活動を展開する。慶應義塾の各高等学校をふくめ、日本国内の高校からも応募することができる。
(5)入学選考:本プログラム独自の筆記試験は行わない。応募学生の英語能力を判断するためにはTOEFL、IELTS等を用いる予定。応募学生の総合的な学力を判断するためにはSAT、International Baccalaureate(IB)等を用いる。
(6)提出書類:応募者は高等学校の成績表を提出する義務がある。これに加え、海外からの応募の場合は、各国独自の統一試験の結果を提出することができる。
(7)卒業必要単位:卒業に必要な単位は、現在の経済学部の卒業必要単位と同じとする。
(参考)
・2014年度経済学部入学定員:1200名(収容定員:4800名)
・慶應義塾大学では、英語で行われる授業だけを履修して学士号が取得できるプログラムとして、2011年秋から環境情報学部のGlobal Information and Communication Technology and Governance Academic(GIGA)Programを開設しており、今回の経済学部のPEARLは、2つ目のプログラムとなります。