矢野経済研究所、世界のカーナビ／PND／DAに関する調査結果を発表

世界のカーナビ／PND／DAに関する調査結果　２０１３
〜カーナビはPNDを逆転、ディスプレイオーディオは急成長を予測〜



【調査要綱】
　矢野経済研究所では、次の調査要綱にて日本、米国、西欧、中国、インド、ブラジル、タイ、インドネシア、マレーシアにおけるカーナビ、PND（Personal　Navigation　Device）、ディスプレイオーディオ（DA）市場の調査を実施した。


　１．調査期間：２０１３年９月〜１２月
　２．調査対象：国内外のカーナビメーカー、自動車メーカー、スマートフォンナビ関連企業等
　３．調査方法：当社専門研究員による直接面談及び、電話・e−mail等によるヒアリングを併用


＜PND（Personal　Navigation　Device）とは＞
　画面寸法が４型以下の小型で低価格なカーナビのことをさす。地図データはフラッシュメモリカードに保存、取り付けはフロントガラスやダッシュボードに吸盤で留めるタイプのものである。

＜ディスプレイオーディオ（DA）とは＞
　車載オーディオにタッチパネルディスプレイとバックモニターカメラ機能を装備したもので、自動車のリアカメラの映像をドライバ席の車載モニタで見ることのできるシステムである。一方、モニタ側のスロットに携帯電話やスマートフォンを差し込むことでナビゲーション機能が付加され、地図画像を車載モニタに表示することもできる。


【調査結果サマリー】

◆２０１３年世界のカーナビ市場（９カ国合計）はメーカー出荷台数ベースで１，６９８万６千台の見込、今後も堅調に推移
　２０１３年の世界カーナビ市場（日本／米国／西欧／中国／インド／ブラジル／タイ／インドネシア／マレーシアの合計値）はメーカー出荷台数ベースで１，６９８万６，０００台を見込む。中国における低価格なSDカーナビ（＊１）の急成長を背景に、２０１１年〜２０１８年の年平均成長率（CAGR）は７．２％増で推移し、２０１８年には２，０５１万６，０００台を予測する。

◆２０１３年世界のPND市場（９カ国合計）はメーカー出荷台数ベースで２，４１２万４千台の見込、今後は縮小傾向へ
　２０１３年の世界のPND市場（日本／米国／西欧／中国／インド／ブラジル／タイ／インドネシア／マレーシアの合計値）はメーカー出荷台数ベースで２，４１２万４，０００台を見込む。今後は地域ごとにスマートフォンナビ（＊２）やSDカーナビと競合し、市場全体としては縮小傾向で推移するものと予測する。

◆２０１３年の世界のDA市場（９カ国合計）はメーカー出荷台数ベースで２９８万台の見込、今後は米国を中心に拡大傾向へ
　２０１３年の世界ディスプレイオーディオ（DA）市場（日本／米国／西欧／中国／インド／ブラジル／タイ／インドネシア／マレーシアの合計値）はメーカー出荷台数ベースで２９８万台を見込む。米国KT法によりDAのリアビュー表示システムとしての利用が想定されることから、世界のDA市場は全体的に拡大傾向にあるものと予測する。

　＊１．　SDカーナビとは記憶装置にSDメモリカードを利用した低価格なカーナビをさす
　＊２．　スマートフォンナビとはスマートフォンのナビゲーションアプリを車内で利用することをさす


【資料発刊】

　資料名：「２０１４年度版　カーナビ／DA／スマホナビ／ITS車載機市場予測」
　http://www.yano.co.jp/market_reports/C55100600


　※リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照