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帝国データバンク、2009年〜2013年のトラック運送業者の倒産動向調査結果を発表
特別企画:第6回 トラック運送業者の倒産動向調査
2013年の倒産件数は292件、燃料価格上昇が大きく影響
〜円安進行、高コスト構造が収益圧迫〜
はじめに>>
アベノミクスによる景況感の回復、一方では大規模な金融緩和に誘発された円安進行によるエネルギー輸入価格の上昇によって、2013年のトラック運送業者を取り巻く事業環境は複雑なものとなった。
帝国データバンクでは、2009年1月〜2013年12月に倒産したトラック運送業者(法的整理のみ、負債1000万円以上)について、件数・負債総額推移、負債規模別、倒産主因別、地域別に集計・分析した。前回調査は2013年4月。
※今回の調査で対象としているのは、「トラック運送(道路貨物運送)」のみ。「運輸付帯サービス」「道路旅客運送」「海運(水運)」、「倉庫・鉄道・航空運輸」などは除外している。
■調査結果(要旨)
1. 2013年のトラック運送業者の倒産件数は292件、前年比で4.7%の増加となった。負債総額は393億4500万円と、前年比2.4%増加した。軽油価格の高騰、更に商流の停滞によって、倒産件数は高水準で推移した。
2. 負債規模別では、「1000万−5000万円未満」が116件、全体の39.7%を占めた。「1億−5億円未満」も100件の大台に乗せた。中小・零細企業の倒産が多いことがわかる。
3. 倒産主因別では、「販売不振」が250件、構成比85.6%でトップ。
4. 地域別では、「関東」が93件、全体の31.8%を占め、「近畿」の70件、「中部」の43件がこれに続く。
*グラフ資料・調査結果の詳細は、添付の関連資料を参照