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川崎重工、鶴見サンマリン向けLNG運搬船を引き渡し
内航LNG運搬船「鶴佑丸」の引き渡し
川崎重工は、10月31日に坂出工場において、鶴見サンマリン株式会社向けLNG運搬船「鶴佑丸」(当社第1706番船)を引き渡しました。本船は、当社が開発した貨物タンク容積2,500m3型内航LNG運搬船の第5番船となります。
本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。
<引き渡し>
2013年10月31日
<主要目>
全長 88.80m
長さ(垂線間) 82.56m
幅(型) 15.30m
深さ(型) 7.20m
満載喫水(型) 4.30m
総トン数 3,031トン
載貨重量 1,865トン
貨物タンク容積 2,538m3
主機関 単動4サイクルトランクピストン形非逆転式
過給機付舶用ディーゼル機関
阪神内燃機工業製LH38L1基×1軸
連続最大出力2,059kW×240回転/分
航海速力 約13.0ノット(85%出力、15%SM、軸発電機−OFF)
定員 14名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 日本(東京)
※参考画像は添付の関連資料を参照
<特長>
1)本船は、当社が液化ガス運搬船における長い経験と技術力によって開発・建造した低温蓄圧方式の小型内航LNG運搬船です。
2)−163℃の低温で液化された天然ガスを積むため、船体とは独立して低温収縮を吸収できる防熱された横置式シリンダー型圧力タンクを2区画の船倉内に2基設けています。
3)外部からの侵入熱により蒸発する天然ガス(ボイルオフガス:BOG)を耐圧構造のタンク内に閉じ込め、外部にBOGを出さない蓄圧式タンクシステムを採用しています。
4)貨物タンクを格納する船倉は、船側ならびに船底を含め二重船殻構造とし、衝突・座礁などの事故に対する安全性向上を図っています。また、大型LNG運搬船と同様にタンクカバーにより外部から保護するとともに、外気と遮断しています。
5)主機関は従来の大型LNG運搬船とは異なり、BOGの処理が不要なことから、小型船での採用実績の多いディーゼル機関を採用しています。
以上