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古野電気、小型基地局などに最適なマルチGNSS対応モジュールを開発

2013-10-12

携帯電話の新規格「LTE−Advanced」などに最適な新型マルチGNSS対応モジュール
マルチ GNSS タイミングモジュール「GT−87」を開発
「eRideOPUS 7」のLSIチップを搭載、世界トップクラスの捕捉衛星数を確保


 古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長)はこのほど、携帯電話の第4世代通信規格「LTE−Advanced」の小型基地局(スモールセル)などに最適なマルチGNSS(Global Navigation Satellite System)タイミングモジュール「型式:GT−87」を開発しました。世界トップクラスの捕捉衛星数を確保する車載向けマルチGNSS受信LSIチップ「eRideOPUS 7」(イーライド・オーパス7)を搭載することで、高層ビルが林立して衛星電波を受信しにくい都市部の「アーバンキャニオン」でも安定的な運用が可能となります。

  *製品画像は添付の関連資料を参照

◆「GT−87」は、米国のGPS測位衛星と静止衛星による位置補正システム「SBAS」(エスバス)に対応する当社従来機種「GT−85」と異なり、日本の準天頂衛星システム(QZSS)やロシアの全地球航法衛星システム「GLONASS」(グロナス)も同時に受信可能な、マルチGNSSタイミングモジュールです。視野内衛星数がGPS単独測位に比べて約2倍に増加しているため、UTC(協定世界時)に同期した正確な時刻情報とタイムパルス(1PPS)の出力について、世界トップクラスの捕捉衛星数で安定した運用ができるようになります。

◆今後整備が進められる携帯電話の第4世代通信規格「LTE−Advanced」では、従来型の携帯電話基地局(マクロセル)だけでなく、マクロセルのエリア内に複数の小型基地局(スモールセル)を設置することで、通信容量の増大に対応するとされています。当社はこれまでも、マクロセル間の時刻同期を行うタイミングモジュールを提供しておりますが、「GT−87」についてはスモールセル向けの装備を前提に、小型かつ実装性に優れた製品仕様としていることが特徴です。

◆「GT−87」ではタイムパルスと連動して、周波数可変(4KHz〜40MHz)のクロック出力が可能です。当社のタイミングモジュールはこれまで、携帯電話基地局向けのみならず、日本全国に設置されている地震計ネットワーク(用途:震源地測定の)や送電線保守システム(同:送電線異常個所)などに活用されてきましたが、今後は海外を含むインフラネットワークの保守運用など幅広い需要に対応していく方針です。

◆また、ロシアの全地球航法衛星システム「GLONASS」(グロナス)への対応が不要なユーザー向けには、基本仕様を共通とするGPSタイミングモジュール「GT−86」(チップはeRideOPUS6を搭載)を提供いたします。「GT−86」は、「GT−87」と同様に、アンチ・ジャミング機能(妨害波対策)や耐マルチパス機能(反射波対策)を搭載し、ノイズ除去性能を従来機種に比べて向上させております。

◆なお、「GT−86」および「GT−87」は、2014年2月から販売を開始する予定です。


※仕様の詳細は、製品情報サイトをご参照願います。
 http://www.furuno.com/jp/gppr010


以上


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