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香川銀行、世界銀行発行の「グリーンボンド」を購入

2011-01-22

香川銀行が「グリーンボンド」を購入

〜債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献する〜


 このたび、株式会社香川銀行(本社:香川県高松市、頭取:遠山誠司、以下「香川銀行」)は、世界銀行(国際復興開発銀行)が新規に発行する「グリーンボンド」を購入し、平成23年1月19日に払込が完了しましたので、その概要についてお知らせいたします。

 グリーンボンドとは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国で実施される事業を支援するために発行される債券です。グリーンボンドで調達した資金は、世界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、洪水対策などの事業を支援するために活用されます。世界銀行は、これまで18億米ドル相当のグリーンボンドをユーロ市場において発行してきました。

 今回のグリーンボンドについては、発行総額500万米ドル全額を香川銀行が購入しております。

 引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証券会社である大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当しました。

 香川銀行は、これまでも環境活動を通じた社会貢献に取り組むべく、「香川銀行環境方針」に則り、屋上・壁面緑化をはじめ、政府が展開している温室効果ガス削減のための国民的運動「チャレンジ25キャンペーン」への参加、「エコカー対応オートローン」等の環境に配慮した商品・サービスの開発、及び「かがわ水と緑の財団」への継続的な寄付金贈呈などを行ってきました。

 香川銀行 常務取締役の山田径男氏は次のように述べています。
 「太陽と自然の恵み豊かな香川県に本拠を置く香川銀行では、『環境にやさしい銀行』として様々な活動を通じて地域の皆さまと共に環境保全に努めてまいりました。この継続的な環境関連活動の一環として、このたび、グリーンボンドの購入を決定いたしました。グリーンボンドは、投資を通じて地球規模の温暖化問題に貢献できる、画期的かつ大きな意義のあるものだと考えております。
 香川銀行ではこれからも、様々な貢献活動を通じて、地域に根ざした『お客さまとともに成長し続ける銀行』を目指し、情熱と意欲を持って皆さまとともに歩んでまいりたいと思います。」

 世界銀行 財務局駐日代表の有馬良行氏は次のように述べています。
 「地球温暖化問題に関して必要とされる貸出や投資は、これまで以上に民間資本市場からの資金を活用しなければならない段階に来ています。世界銀行の使命は、世界中の人々の生活水準向上と持続的発展であり、その中で環境問題は極めて重要な課題です。香川銀行様には個人向け投資信託のグリーン世銀債ファンドも販売頂いており、かねてより弊行の地球温暖化問題への取り組みにご支援頂いておりました。今回、機関投資家としてもグリーンボンドにご投資頂いたことに深く感謝するとともに、今後とも社会貢献度を重視する投資家の皆様のご期待に沿えるよう努力して参りたいと考えています。」

 また、大和証券株式会社 常務取締役の中村比呂志氏は次のように述べています。
 「地球温暖化問題はあらゆる国々にとって大きな脅威となっており、COP等の国際会議を通じて各国政府が継続的にその対策を議論している最中です。巨額の投資が必要とされる地球温暖化対策には、各国政府による公的な資金のみならず、民間資金の活用が欠かせないものだと考えています。そのような中、グリーンボンド発行のアレンジを通じて香川銀行様と世界銀行の橋渡しが出来たことは、非常に名誉なことであり喜ばしく思います。大和証券グループではこれからも、金融機関が担うべき公共的役割を果たすべく、証券ビジネスを通じてさまざまな社会的課題の解決に努めてまいります。」


発行概要
 発行体:世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
 起債通貨:米ドル
 発行総額:500万米ドル
 受渡日:2011年1月19日
 償還日:2021年1月19日
 各債券の金額:100万米ドル
 主幹事:大和証券キャピタル・マーケッツ


■香川銀行について
 1943年に設立した第二地方銀行で、2010年4月1日に隣県の徳島銀行と経営統合し、共同持株会社「トモニホールディングス株式会社」を設立しました。
 香川銀行は、香川県を中心に、愛媛県、岡山県、大阪府等に84の店舗を持ち、1,200名を超える従業員と1兆3,000億円近い総資産を有しています。また、単体自己資本比率は10.46%と高水準の健全性を維持しています。CSR(企業の社会的責任)につきましても、環境保全への取り組みの他に、様々な文化活動への支援、スポーツや教育への支援活動、寄付金贈呈等を通じて地域社会への貢献活動を行っています。
 地域に貢献し、お客さまとともに繁栄し、幸福な社会を築くために、常にお客さまの目線で考えた質の高いサービスの提供を目指しています。

■世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行)について
 1945年に設立された世界銀行(通称 IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)は、世銀グループのうち最も歴史が長く、また単一機関としては最大の国際開発金融機関です。IBRDには現在187カ国が加盟・出資しています。日本は1952年にIBRDに加盟しました。IBRDは中所得国および信用力のある低所得国に貸出・保証、ならびに分析・助言サービスなどの非貸出業務も提供し、持続可能な開発を推進することで、これらの国々の貧困を削減することを目指しています。過去の貸出から得られた利益や強固な資本構成は、開発活動の原資になるだけでなく、IBRDの財務の健全性を示す指標となり、IBRDが資本市場から低利で資金を調達し、借入国に低金利での貸出を行うことを可能にしています。平均貸出期間は15〜20年(うち据置期間5年)で、貸出金利はIBRDの借入れコストに応じて半年ごとに変動しています。
 IBRD貸出の原資は、資本市場からの借入を中心に、加盟国からの出資金、留保利益、IBRD貸付金の回収で手当てされますが、世銀債の発行・販売による市場での借入が最大の資金源となっています。
 世界銀行は60年余に亘り、国際資本市場で債券を継続的に発行して参りました。この長い歴史の中で、様々な先進的な金融取引を実現し、最も著名で有力な発行体の一つとして市場から評価されています。

■大和証券グループについて
 大和証券グループは、1902年創業の日本を代表する独立系総合証券グループです。グローバルなネットワークにより、世界中の顧客に対し資産形成や企業活動の支援といった金融サービスを提供し、社会及び経済の発展に貢献しています。主要な事業は、エクイティ、債券、デリバティブおよびその他金融商品の開発・提供、エクイティ・債券等の引受業務、M&Aをはじめとするアドバイザリー業務に加え、アセットマネジメント業務やプリンシパル投資です。
 大和証券グループの営業拠点は、日本をはじめ、米国、欧州、およびアジア・オセアニア地域に広がっています。世界中に約16,000人の従業員を抱え、顧客からの預り資産残高は約42兆円、グループのアセットマネジメント会社2社の運用資産残高は合計で約13兆円です。リテール事業を行う大和証券では120の店舗網、約338万件の顧客口座数を有し、ホールセール事業を行う大和証券キャピタル・マーケッツでは21の国と地域に30の拠点を有しています。(数字は全て2010年9月末現在)


以上

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