日本百貨店協会、６月の東京地区百貨店売上高概況を発表

平成２５年６月　東京地区百貨店売上高概況


I．概況

　１．売上高総額　　　　１，３６６億円余
　２．前年同月比　　　　９．４％（６か月連続プラス）
　３．店頭・非店頭　　　店頭９．８％（８９．７％）：非店頭５．６％（１０．３％）の増減
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（）内は店頭・非店頭の構成比
　４．調査対象百貨店　　１３社２６店（平成２５年５月対比±０店）
　５．総店舗面積　　　　８９８，８８５m2（前年同月比：−１．４％）
　６．総従業員数　　　　１９，４９５人（前年同月比：０．３％）
　７．３か月移動平均値　１１−１月０．７％、１２−２月０．３％、１−３月３．２％、２−４月３．８％、３−５月４．６％、４−６月５．６％

　［参考］平成２４年６月の売上高増減率は−０．１％（店舗数調整後）


【６月売上の特徴】

　（１）東京地区売上は全国水準以上の高い伸びを示した。好天、セール前倒し、休日１日増といったプラス要素に加え、改装・増床効果が続く複数の店舗があったこと、さらには閉店売尽しの効果もあって、商況全体を押し上げる結果となった。

　（２）主力の衣料品は１５％増と極めて活況であった。セール品だけでなくプロパー商材も良く動いており、最近の上質・価値志向の消費トレンドが見て取れる。

　（３）今年の父の日商戦では、柄物シャツ、ポロシャツ、カラーパンツ等のカジュアル衣料が好調だった。メンズ市場においてもファッション性の高い商材の動きが目立っている。

　（４）好天に恵まれた結果、夏の季節商材が好調に推移した。具体的には、ゆかた、サンダル、日傘、サングラス、UVコスメ等の需要が高かった。

　（５）高額品は高級時計を中心に引き続き堅調に推移し、宝飾・美術を合算し３割増となった。

　（６）東京地区主要店の７月１７日現在までの速報値は、概ね１％減で推移している。


【要因】

　（１）営業日数増減３０．０日（前年同月比±０．０日）

　（２）入店客数増減（回答店舗数で見る傾向値／前年同月比／有効回答数１９店舗）
　　　［１］増加した：１２店、［２］変化なし：５店、［３］減少した：２店

　（３）６月歳時記（中元、父の日）の売上（同上／有効回答数１９店舗）
　　　［１］増加した：７店、［２］変化なし：７店、［３］減少した：５店


＜東京地区百貨店　売上高速報　２０１３年０６月＞

　　※添付の関連資料を参照


II．商品別の動き
　主要５品目では、身のまわり品が８か月連続、衣料品が５か月連続、雑貨が４か月連続、家庭用品が３か月連続、食料品が３か月ぶりのプラスと１３か月ぶりに全品目がプラスとなった。また化粧品が１１か月連続、美術・宝飾・貴金属が６か月連続、紳士服・洋品、婦人服・洋品が５か月連続、その他衣料品が３か月連続、その他家庭用品、生鮮食品、惣菜、その他食料品が２か月連続のプラス、家電が２か月ぶり、子供服・洋品が７か月ぶり、その他雑貨が１４か月ぶりのプラスとなった。


【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】

　　※添付の関連資料を参照